【簡単解説】WordPressとHTMLで作るホームページの違いって?メリットとデメリットもご紹介

ホームページ制作を検討されている方は、制作会社のホームページなどで「Wordpress」や「CMS」という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。

私たちWEB制作会社も日常的にお客様から「Wordpressで作りたいんですが…」とご相談いただくことがあります。

最近は”Wordpress”というワードもかなり一般的に伝わる言葉になってきたなと感じますが、それ故「Wordpressってなに?」「htmlのサイトとどう違うの?」という疑問を持っている方もきっと多いですよね。

弊社でも2022年から始めた新プランにて、基本的にはWordpressでホームページ制作を行なっています。(もちろんご要望があればhtmlでの作成も可能です)

今回は、Wordpressとhtmlで作るホームページの違いと、それぞれのメリットについてお話していきます。

WordPressサイトが主流になりつつある理由

1.誰でもホームページが作れる

WordPressの人気が右肩上がりな理由は、ずばり「htmlの知識がなくてもホームページの作成・更新ができる」という点です。

一般的に古くからホームページ制作の手段として使われてきたマークアップ言語、html。

「htmlを勉強・習得しないとホームページは作れない」時代が長かったことから、ホームページ制作はプロに依頼するもの、という概念が根強く残っている方も多いですよね。

WordPressには管理画面上でブログのカスタマイズを行うように画像の配置やテキストの入力などができる機能がついており、デジタル機器をそれなりに扱えてサーバーやドメインなどを理解できる人であれば誰でも「ホームページを作ること」自体はできてしまいます。

似たようなサービスだと、WixとかJimboなどがありますね。

営業的な効果やブランディングなどを特に期待せず、「ホームページがあるだけでいい」と思う人にとってはとても優良なサービスと言えます。

ちなみに……

前述した「誰でも作れる」という点で「じゃあホームページ制作会社は楽して稼いでるのか!」と憤慨されるかもしれませんが、いえいえそんなことは絶対にありません。

私たちのようなホームページ制作会社は、クライアントの個性を最大限に高めるブランディング性とデザイン性を重視し、配布されているWordpressのテーマではなく、オリジナルのテーマを1からプログラミングします。(制作会社によって例外はあると思います)

オリジナルテーマを作る場合には、htmlに加えて「php」というサーバー上で動くプログラムの知識が必要になりますので、これは今までのhtmlで構築されていたWEBサイト制作と比べてより難易度が上がっていると理解していただければ幸いです……!

なぜ新たにphpを習得してまでWordpressでのホームページ制作を導入したのかという理由は、次項でご説明します。

※制作会社によっては、Wordpressが配布しているテンプレートを複数のお客さんに使い回しているケースもあります。その分金額が安く設定されている場合もありますが、ホームページ制作業界は「安かろう悪かろう」がまかり通っていることも多いので、選ぶ側が十分比較検討することが必要です。

制作会社を選ぶときは、同じような見た目のホームページがないか、各企業や店舗の特徴を最大限に引き出すデザインになっているか、制作事例などをしっかり確認しましょう。

2.公開後の情報更新が自社で行える

私たち制作会社がWordpressでのホームページ制作を推進するのは「公開後の情報更新をクライアント(依頼した企業)側で行える」ことがもっとも大きな理由です。

もちろん、Wordpressで作ったホームページの内部はhtmlとphpでできているため全てをクライアント側が編集できるわけではありませんが、制作時にカスタムフィールドと呼ばれる機能(プラグイン)を追加することによって、管理画面内である程度項目の編集や追加を行うことが可能になります。

制作の際に企業のWEB担当者さんに「今後自社で更新していきたい内容」をお伺いし、該当部分はカスタムフィールドによってブログを更新するのと同じような感覚で自由に編集できるように設定をします。

今まではすべての更新作業をホームページ制作会社に伝えて、作業が完了するまで数営業日待っていた…という企業さんには、自社での更新作業に変更することでスピード感が増すため好評いただいています。

htmlとWordpressのメリット・デメリット

それでは、htmlとWordpressのホームページ制作でそれぞれ異なるメリット・デメリットを見ていきましょう。

htmlのメリット

● シンプルな構造のためロード時間が比較的短い

WordPressはサーバー上で複雑な構造のプログラムを動作しているため、ロード時間が比較的長くなる傾向にあります。その点htmlのホームページは、作り方や選ぶサーバーにもよりますがシンプルな構造のためロード時間が短くなる場合が多いです。

htmlのデメリット

● htmlを使用するため言語の習得が必要
● 共通部分の修正・変更には1ページごとの編集が必要

htmlはタグを組み立てて内容を表示させ、cssで見え方を整えるという作業が必要です。学校に通って学ぶ人もいるくらいそれなりに知識が必要になるため、編集・更新作業は基本的にホームページ管理会社・制作会社に任せているという方が多いです。

また、htmlのページはシンプルが故に1つずつ独立しているため、たとえばサイト上部の共通部分にあるメニューの項目を変えたい、という場合には全ページ分の編集を行うことになり、管理会社に任せている場合はその分費用がかさみます。

【こんなホームページに向いている】
● あまり更新を行わない(更新するのはブログくらい)
● 更新作業はホームページ制作会社に全部お任せしたい
● LPなど1ページ(シングルページ)のホームページがほしい

WordPressのメリット

● 自社での更新・編集が可能になる
●予約システムなど様々な機能が使える(プラグイン)
●SEOに強い

やはりWordpress最大のメリットは前述したようにホームページ内の編集・更新作業を毎回自社で行えるようにすることが可能である点です。

また、様々な機能をプラグインで追加することができ、予約システムなどの拡張機能を使うことができます。

SEO対策の観点でも、Google検索エンジンの開発者が過去に「Wordpressの方がhtmlに比べてSEO効果が高い」と発言しており、SEO対策を強化してオーガニック検索からのトラフィックを増やしたい方にもおすすめです。

WordPressのデメリット

● ロード時間が長くなりがち
● オープンソース故のエラーが起きやすい

WordPressのデメリットは、オープンソースで開発されているからこそのエラーの多さです。Wordpress自体がどんどんバージョンアップされていくのに適応していく必要があるのですが、長い間更新が止まっているプラグインやテーマはこのバージョンアップによってエラーが発生することがあります。

弊社でWordpressサイトを制作する場合は、このエラーをできる限り防ぐためプラグインを使用する際に、現バージョンでの最終更新日などを確認した上で導入しています。

また、ホームページを利用する側にとっては伝わらない部分なのでデメリットというほどでもありませんが、MAツール(マーケティングオートメーションツール)が機能として用意している問い合わせフォームやダウンロードフォームはWordpressのような動的ページに対応していない場合も多く、MAツールを導入されるホームページの場合はフォーム部分のみhtmlのページで制作するケースもあります。

MAツール導入を検討している方は、依頼するホームページ制作会社にその旨を最初に伝えるようにしましょう。

【こんなホームページに向いている】
●更新を頻繁に行う
●SEO対策を強化したい(自然検索を増やしたい)
●予約システムを気軽に導入したい

まとめ

さて、今回はWordpressとHTMLでつくるホームページの違いと、それぞれのメリットデメリットについてお話をしてきました。

熊本のホームぺージ制作会社はWordpressでホームページ制作を行うことを標準仕様にしているところも多いようです。

今回の記事がホームページ制作を検討されている方の参考になりましたら幸いです!

テイクシーへの相談やお問い合わせはこちらから