【自然光でプロ級に!?】自然光だけを使った物撮りの方法を徹底解説

インスタグラムやブログなどに料理や食べ物の写真をアップしているあなた!

その写真映えてますか?

料理や食べ物の写真を単純に撮ることなら誰でもできますが、プロっぽく映えるように撮るためには少しコツがいります。ただ、難しいことは何ひとつなく簡単な知識と要点をおさえるだけで誰でもプロっぽい写真を撮ることができます。

そのコツとは「光を見ること」です。

光といっても新しくライトを購入する必要はなく、一番身近にある「太陽の光」つまり「自然光」を利用するのです。

自然光を利用した物撮りの基本的なライティングを覚えるだけでカメラ初心者でも写真のクオリティが格段にアップします。しかも、自然光なら特別な照明機材は一切必要ないので誰でも気軽に実践できますよね。

それでは、自然光を利用した物撮りの方法をこれからご説明します!ぜひ最後まで読んでいただいて、プロ級の写真を撮れるようになりましょう。

食べ物の撮影は窓際で自然光を利用しよう!

物撮りのライティングといわれるとプロが使う本格的な照明機材が必要と思われがちですが、実は太陽の光つまり「自然光」の入る窓際で撮影するだけで写真のクオリティは格段に上がります。

窓際で撮影するだけなので、初心者の方でも気軽に実践でき、少し光の当て方を変えるだけで、全然違う仕上がりになります。

ただ、窓際であればいいというわけではなく、直射日光が入る窓だと光が強すぎるため、レーズや白くて薄い布などで光を和らげる必要があります。この時、布の色は白であることが必須です。なぜなら、色のついた布だとその布の色が被写体に被ってしまうからです。

自然光のラインティングの種類

自然光のラインティングには、順光・サイド光・逆光・半逆光と四種類の方法があります。

それぞれどのような特徴があり、どのように写るのかを見ていきましょう。

順光

被写体に対し、正面(カメラ側)から当たる光を順光といいます。順光では、被写体に直接光が当たるため、色や形をはっきりと正確に描写することができます。

サイド光

被写体に対し、横方向から当たる光をサイド光といいます。サイド光は、被写体に影が強く出やすく、明暗がはっきりとしたメリハリのある描写になります。被写体に影を付けて立体的に演出するのに最適です。

逆光

被写体に対し、背後から当たる光を逆光といいます。逆光では、料理をおいしそうに撮ったり、人物をふんわりとした雰囲気で撮ることができます。一方で、レンズに向かって強い光が入るため、被写体が暗くなりがちです。そのため、露出補正を使って被写体をイメージ通りの明るさに調整しましょう。

半逆光

被写体に対し、斜め後ろから当たる光を半逆光といいます。逆光と同様に料理を美味しそうに撮ったり、ポートレート撮影にも最適なライティングです。逆光とサイド光のいいとこ取りをしたような写真の仕上がりとなります。

料理写真のライティングは半逆光がおすすめ!

窓際で物撮りするときには半逆光になるように撮影するのがおすすめです。物撮りでは半逆光の斜め後ろから光を当てることで、被写体に適度な陰影が付き、立体的に見せることができます。

この半逆光でのライティングは料理やポートレートなどの撮影でも多く使われるテ撮影テクニックで、カメラの絞り値を開放(一番小さい数字)にして被写体を全体的に柔らかな雰囲気に見せることができます。

手前の影の部分をレフ板で明るくする

半逆光でのライティングで撮影するとどうしても光の反対側は影になり少し暗くなってしまいます。あえて陰影をつけるためにそのようなライティングにしているのですが、影の部分が暗くなりすぎた場合には、暗くなっている部分にレフ板を当てるのがコツです。レフ板の有無で写真のクオリティに大きく差がでます。

レフ板とは撮影の被写体に光を反射させる板のことですが、発泡スチロール製の白い板や白い画用紙などで代用することもできます。

では、実際にレフ板があるのとないのとではどのくらい写真に差がでるのかを見てみましょう。

レフ板なしの方が明らかに左手前側の影が濃く出てますよね。その暗い部分をレフ板に反射する光を使って明るくしているのです。

物撮りの際の注意点

基本的に蛍光灯やカメラ内蔵のフラッシュは使用しない

自然光を利用して撮影する場合は、蛍光灯は消して、カメラに内臓されているフラッシュは使わないようにしましょう。光の当たる角度や光自体の色が違うのでせっかくの自然光が台無しになってしまいます。

また、さまざまな場所から光を照らしてしまうことで、各方向に影が伸びてしまい雰囲気を壊してしまうので気をつけましょう。

自然光での撮影をする際は、自然光ひとつだけで撮影することがコツです。

広角では撮らない

物撮りの基本として、広角レンズで物撮りすると被写体に歪みが生じて不自然な形になるので、標準~中望遠位(焦点距離50mm~100mm程度)の画角で撮るのがポイントです。標準ズームレンズをお持ちであれば出来るだけ望遠にして、被写体から少し距離を置いて撮影することをおすすめします。

標準~中望遠で撮影するもう一つの理由は、「写ってしまう範囲」です。広角で撮影すると見た目よりも広く写真に写ってしまうため、被写体以外の余計な部分や背景が写ってしまうのです。望遠で撮ることでそのような心配がなくなります。

実際に撮ってみた!

ではこれまでの解説を踏まえて実際に撮影したものを見ていただきましょう。

大きな窓際で自然光を使い逆光のライティングで撮影したものです。

手前が暗く沈みすぎていたので、レフ板を置いて明るくしています。パンだけだと少し味気なかったのでカトラリーを置いてみました。

上から撮ってみたり。

縦構図で撮ってみたり。

撮影が終わった後は、明るさと色味の補正をします。

色補正まで完了した写真がこちらです。

色味の補正についてはこちらで解説してます。

他のパンも撮影してみたので、ご覧ください。

まとめ

いかがだったでしょうか?自然光を利用した物撮りの方法は理解できましたか?料理や食べ物の写真をただ撮るのではなく、少し光の方向や位置を考えるだけで写真のクオリティがグッと上がりますよ。
光による描写の違いを知っておくと、より自分の理想のイメージに近い写真を撮ることができるようになります。また、自然光での撮影で光について意識できるようになってきたら、ストロボなどの機材を導入してのライティングに挑戦するのもいいかもしれませんね!