Webデザイナーもコーディングできるべき?コーディングの基礎知識とそのメリット【初心者必見】

デザイナーのみなさん、「コーディング」と聞いて、どんなイメージをもっていますか?

「Web制作に必要なものということはなんとなくわかるけど、英語や数字がたくさん並んでいて難しそう…」

そんな難しそうなコーディングですが、コーディングをすることでWebサイトに動きがつき、ユーザーのリピート率や、滞在時間を伸ばすことができるのです。

今回は、そもそも、一体コーディングとは何か?どんなことができるのか?そして、Webデザイナーがコーディングができることのメリットについて紹介していきます!

■Webデザインのコーディングって?

Web制作をしていく際、デザインだけではサイトは動きません。

そこで必要になるのが「コーディング」です!

HTML、CSS、JavaScriptといったコーディング言語を使って、あなたが制作したデザインをブラウザに表示させたり、動かしたりする作業をコーディングといいます。

Web制作において、なくてはならない存在です!

■コーディング言語って何?

さて、もちろんこのサイトも、複数の言語から制作されています。

文字の表示はHTML。

その文字の大きさや画像の配置や調整をCSS。

こうしてWebサイトとして表示させます。この2つの言語がWebサイト制作の8割を占めていると言っても過言ではないでしょう。

更に、最近のWebサイトでは、写真がスライドショーになったり、キャラクターが出現したり、動きのあるデザインも多いです。

この動きをつけているのがJavaScriptという言語です。

それではこの3つの言語を詳しく説明します。

1. HTML (HyperText Markup Language)

 HTMLは、HyperText Markup Languageの略で、Webページを作成するためのマークアップ言語です。

Webページの構造基本的な見た目を決める役割を担う言語です。

ex)見出し「<h1>」、段落「<p>」

上記のように、タグと呼ばれる記号を使って文章を装飾していきます。

HTMLは習得が比較的簡単で、初心者向けの学習教材も充実しているため、Webデザインへの第一歩としておすすめです!

HTMLをマスターすることで、以下のようなことができます。

  • シンプルなWebページの作成
  • 見出しや段落、画像などの配置
  • 太字や斜体などの装飾
  • ハイパーリンクの作成

2. CSS (Cascading Style Sheets)

CSSは、Webサイトをデザインするうえで欠かせないスタイルシート言語です。

HTMLでWebページを作ったあと、色やフォント、レイアウトなどを追加し、見やすく美しいデザインへ変身させることができます。

主な役割:

  • 文字の色・フォントの変更
  • 背景画像の表示
  • ボタンデザイン
  • レスポンシブデザイン

3つの使い方:

  1. HTML内への直接記述
  2. 外部ファイルの用意
  3. HTMLタグへ個別に記述

できること:

  • 全体的なデザインの統一
  • 特定要素のみの装飾
  • デバイスごとのデザイン調整(レスポンシブデザイン)
  • アニメーション・エフェクト

3. JavaScript

JavaScriptは、Webページに動きインタラクティブ性を加えるためのプログラミング言語です。

ボタンをクリックした時の動作やアニメーション、ゲームなど、様々な機能の実現が可能です。

主な役割:

  • ボタンクリック時の処理
  • アニメーション・スライダー
  • 簡易ゲーム作成
  • ユーザーとのインタラクション
  • データの非同期処理

特徴:

  • ブラウザだけでの動作
  • HTMLやCSSとの連携可能
  • ライブラリ・フレームワークが豊富

できること:

  • 商品ページの画像を拡大表示
  • 入力フォームのエラーチェック
  • 投票システム・アンケートフォーム
  • チャット機能・掲示板
  • オンラインゲーム

これまで説明してきたように、これらの言語は、Webデザインの基礎を学ぶ上で不可欠なものです。では、Webデザイナーがコーディングを行えることのメリットについて見ていきましょう。

⬛︎ Webデザイナーがコーディングができることのメリットとは?

Webデザイナーにとってのコーディングスキル:8つの大きなメリット

さて、これまでコーディング言語について説明してきましたが、実はWebデザイナーにとって、コーディングスキルは単なるオプションではなく、必須スキルと言っても過言ではないのです。

デザインを具現化し、より良いユーザー体験を提供するために、コーディングスキルは様々な面で役立ちます。ここでは、Webデザイナーがコーディングを学ぶべき8つの大きなメリットをご紹介します。

1. デザインの自由度と実現可能性の向上

コーディングスキルがあれば、デザイナーは自分の思い描くデザインをより自由に、そして忠実に実現することができます。HTML、CSS、JavaScriptなどの言語を理解することで、デザインの細部までこだわることができ、高度な表現やインタラクティブな機能も実装可能になります。コーディングに頼らずデザイナーの要望を伝える必要がなくなり、意思疎通のロスや誤解も減らすことができます。

2. 工数削減と納期の短縮

デザイナー自身がコーディングを担当することで、デザインからコーディングまでの工程をスムーズに連携させ、工数と納期を大幅に短縮することができます。デザイン修正や仕様変更にも柔軟に対応し、開発全体の効率化に貢献できます。また、コーディングの知識があれば、軽微な修正であれば自分で対応できるため、開発者に依頼する必要がなくなり、チーム全体の負担軽減にもつながります。

3. コミュニケーション能力と問題解決能力の向上

コーディングスキルを習得することで、デザイナーはコーダーやエンジニアとより深いレベルでコミュニケーションを取ることができ、デザインの意図や仕様をより正確に伝えることができます。また、コーディングの知識があれば、開発過程で発生する問題の原因を分析し、解決策を提案することも可能です。問題解決能力の向上は、チーム全体の円滑な開発に大きく貢献します。

4. キャリアアップと仕事の幅の広がり

コーディングスキルは、Webデザイナーにとって非常に価値の高いスキルであり、就職や転職、フリーランスとしての活動など、様々な場面で有利に働きます。コーディングスキルを活かせる仕事はWeb制作以外にも広がっており、アプリ開発やゲーム開発など、幅広い分野で活躍できる可能性が広がります。常に新しい技術を学び続けることで、自身のスキルアップにもつながります。

5. デザインの質と説得力向上

コーディングスキルを理解することで、デザイナーはデザインの良し悪しをより客観的に判断できるようになり、より質の高いデザインを生み出すことができます。また、コーディングの制約を理解した上でデザインすることで、実現可能性の高いデザインを提案することができ、クライアントや開発者との信頼関係を築きやすくなります。

6. 最新のWeb技術への理解と対応力

Web業界は常に新しい技術が開発されており、デザイナーにとっても最新技術へのキャッチアップが重要です。コーディングスキルがあれば、HTML、CSS、JavaScriptなどの最新技術を直接触りながら理解を深めることができ、常に時代のニーズに合ったデザインを提供することができます。また、新しい技術を活用した革新的なデザインを提案することも可能になります。

7. ポートフォリオの質向上とアピールポイント増加

コーディングスキルを活かした作品をポートフォリオに掲載することで、デザイナー自身のスキルと価値をより効果的にアピールすることができます。デザインだけでなく、コーディングもできるという幅広いスキルは、採用担当者やクライアントに強い印象を与え、評価を高めるポイントとなります。

8. フリーランスとしての独立や起業

コーディングスキルがあれば、Webデザイナーとして独立したり、起業したりすることも可能になります。デザインからコーディングまで一貫して担当することで、より多くの報酬を得ることができ、仕事の自由度も高くなります。また、自身のアイデアを形にしたWebサービスやアプリを開発することもできます。

このように、Webデザイナーにとってコーディングスキルは、自身のスキルアップ、キャリアアップ、そしてより良いデザインを生み出すために欠かせないものです。コーディングを学ぶことは、決して簡単ではありませんが、努力すれば必ず報われる投資となるでしょう。

まとめ

Webデザイナーにとって、コーディングスキルはもはや必須スキルと言えるでしょう。デザインを具現化し、より良いユーザー体験を提供するために、様々な面で役立ちます。

コーディングを学ぶことは決して簡単ではありませんが、今回紹介したメリットを理解し、積極的に学習に取り組むことで、自身のスキルアップ、キャリアアップ、そしてより良いデザインを生み出すことができるようになります。

独学が難しい場合は、スクールやオンライン講座などを活用するのも良いでしょう。一歩踏み出す勇気を持って、コーディングの世界に挑戦してみてください。

有限会社テイク・シーではWebサイト制作も承っておりますので、お気軽にご相談ください。