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2025.10.13
カフェ・レストランがSNSだけでなくホームページを持つべき理由
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最近、カフェやレストランの情報収集といえば、InstagramやTikTok、X(旧Twitter)などのSNSを活用する方が多いですよね。美味しそうな料理の写真やおしゃれな店内の投稿は、つい見入ってしまいます。でも、SNSだけで集客やブランディングを完結させるのは、実は少し危険かもしれません。
今回は、「なぜカフェ・レストランがSNSだけでなくホームページを持つべきなのか」を、集客・信頼構築・ブランド価値の観点から詳しく解説していきます。デザイン会社の視点から、ホームページが持つ本当の力を一緒に考えてみましょう。
1. ホームページは「ブランドの本拠地」
SNSは手軽に発信できる反面、運営元の規約やアルゴリズムに左右される「借り物のメディア」です。投稿がユーザーに届かないこともあり、情報が埋もれてしまうリスクがあります。
一方、ホームページは自社の資産です。営業時間、メニュー、アクセス情報、予約システム、店舗コンセプトなど、必要な情報を整理して一元的に提供できます。SNSの投稿では伝えきれない「店舗のこだわり」や「世界観」を、訪問者に余すことなく伝えられるのが大きな強みです。
さらに、ブランドストーリーやシェフ・スタッフの紹介など、信頼感を高めるコンテンツを掲載することで、初めて来店するお客様に安心感を与えることもできます。SNSでは表現しきれない深みや温かみを、ホームページでしっかり伝えることが可能です。
2. SNSからの流入をホームページで受け止める
SNSは「視覚的に魅力的な情報を届けるツール」として優秀ですが、情報が断片的になりがちです。「美味しそう!」と思っても、営業時間や予約方法、席の空き状況を調べようと思ったら別のページやDMに頼らざるを得ないことがあります。
ホームページがあれば、SNS経由で興味を持ったお客様をスムーズに誘導できます。例えば、Instagramの投稿にリンクを貼ることで、最新メニューや予約ページに直結させることが可能です。これにより、ユーザーの離脱を防ぎ、集客につなげられます。
また、SNSだけだと過去の情報やキャンペーンが埋もれてしまいますが、ホームページならアーカイブとして整理され、必要な情報に誰でも簡単にアクセスできる状態を維持できます。
3. オンライン予約・テイクアウト注文の導線確保
コロナ禍以降、テイクアウトやデリバリーの需要は高まりました。SNSだけで予約や注文を受け付ける場合、DM対応や外部サービスに頼らざるを得ず、手間や情報管理の負担が大きくなります。
ホームページに予約システムやオンライン注文機能を組み込むことで、24時間自動で受け付け可能になります。空席状況や注文状況の管理も効率化でき、店舗スタッフの負担を減らすことができます。さらに、会員登録やポイント制度を組み合わせることで、リピーターの獲得にもつながります。
4. 検索エンジン経由の新規集客
SNSはフォロワーやユーザーのタイムラインに依存するため、新規顧客へのリーチは限られます。これに対して、ホームページはGoogleなどの検索エンジンで上位表示されることで、新規来店を増やす強力なツールになります。
たとえば、「渋谷 カフェ ランチ」と検索したとき、自社ホームページが表示されれば、初めて訪れるお客様に店舗情報や口コミ、予約方法まで一度に提供できます。検索経由での集客は、SNSでは補えない「確実な入り口」を作ることにつながります。
5. ブランド価値の強化と差別化
ホームページではデザイン、写真、文章、色使い、レイアウトなどあらゆる要素でブランドの世界観を表現できます。SNSでは1投稿あたりの情報量や統一感に制約がありますが、ホームページなら自由度が高く、細部までブランド価値を伝えられます。
たとえば、落ち着いた大人向けのカフェなら、シックな色合いや余白を生かしたレイアウトで高級感を演出できます。家族連れや若者向けなら、明るくカジュアルな雰囲気で親しみやすさを表現できます。こうしたデザイン戦略は、SNSだけでは十分に伝えきれません。
6. 採用や求人への影響
意外に思われるかもしれませんが、ホームページは採用活動にも重要です。スタッフ募集の際、求人情報や職場の雰囲気をホームページで発信することで、信頼感のある採用ブランディングが可能です。
「どんなスタッフと働くのか」「働きやすさや福利厚生はどうか」といった情報を丁寧に掲載することで、応募者の安心感を高め、優秀な人材を集めやすくなります。SNSだけでは伝えきれない職場の文化や雰囲気を伝えるのにも、ホームページは非常に有効です。
7. お客様の「信頼感」をつくるのはSNSではなくホームページ
お客様が飲食店を選ぶときに大切にしているのは、「安心して行けるお店かどうか」です。SNSで見る投稿は、どちらかというと一瞬の魅力や話題性を伝えるものですが、それだけでは「本当にこのお店に行って大丈夫だろうか?」という不安を完全に払拭することはできません。
たとえば、「最新の営業時間」「休業日」「アレルギー表示の有無」「お子さま連れでも大丈夫か」といった情報は、SNSの投稿では見つけにくい場合が多いのです。情報が断片的だったり、古い投稿がそのまま残っていたりすることも珍しくありません。
その点、ホームページであれば情報を整理して分かりやすくまとめられるので、お客様にとっての安心材料になります。特にアレルギー対応や原材料の説明、感染症対策の取り組みなどは、信頼感に直結する重要な情報です。SNSでの「映える写真」と、ホームページでの「確かな情報提供」を両立することで、初めて訪れるお客様にも選ばれるお店になれるのです。
8. リピーターづくりに欠かせない「情報の蓄積」
カフェやレストランのビジネスは、一度来店してもらうこと以上に「リピーターをいかに増やすか」が重要です。常連のお客様が安定的に足を運んでくれることで、売上が安定し、口コミによる新規集客にもつながります。
そのためには、お客様が「また行きたい」と思える体験を積み重ねることに加えて、「このお店の情報はここを見れば全部わかる」という安心感を提供することが必要です。ホームページにブログやお知らせを蓄積していけば、過去のイベントや季節メニューの情報を見返すことができ、ファンの心をさらに強く引きつけます。
また、メールマガジンやLINE公式アカウントとホームページを連携させることで、リピーターへの情報発信もスムーズになります。SNSのフォロワーに向けた一方的な投稿とは違い、ホームページを中心とした情報発信は、店舗とお客様の「関係性」をより長く、深くする役割を果たすのです。
9. 多店舗展開やフランチャイズにも必須のホームページ
もし将来的に店舗を増やしたい、フランチャイズを展開したいと考えている場合、SNSだけに頼る運営は難しくなります。複数店舗の情報を一元管理するには、公式のホームページが欠かせません。
「どの店舗がどこにあるのか」「営業時間やメニューは共通なのか」「キャンペーン情報は全店対象か」など、利用者が知りたい情報を整理して届けられるのはホームページの強みです。さらに、SEO対策を行うことで、エリア名+業態(例:「大阪 カフェ」「横浜 イタリアン」)といった検索からの集客も可能になります。
フランチャイズを考える場合も、ブランドの公式ホームページがあることで加盟希望者に安心感を与え、信頼度を高めることができます。SNSだけでは「どんな会社が運営しているのか」が見えにくいため、信用されにくい場合もあります。ホームページは「企業としての信頼」を担保する大切な基盤となるのです。
10. 災害や緊急時の正確な情報発信
飲食店にとって、緊急時の情報発信も大切です。たとえば地震や台風などの自然災害、新型感染症の流行など、営業に影響を与える事態が起こったとき、お客様に「今日営業しているのか」「営業時間が変わったのか」といった正確な情報を届ける必要があります。
SNSは即時性に優れていますが、情報が流れていきやすく、必要な投稿をお客様が探しにくい場合があります。一方でホームページに「最新のお知らせ」を固定表示しておけば、誰でもすぐに確認できます。特に観光客や地元以外の方にとっては、公式の情報があることで安心して来店できます。
緊急時こそ「公式ホームページに情報を出しているかどうか」が信頼性の分かれ目になります。
11. 海外からのお客様への対応
近年はインバウンド需要も高まっており、海外からのお客様を意識した対応も欠かせません。SNSは基本的に日本語で運用しているお店が多いですが、ホームページなら英語や中国語など多言語対応を施すことができます。
Google翻訳を組み込むだけでも一定の効果はありますが、きちんと翻訳した多言語ページを用意すれば、海外のお客様に「歓迎されている」と感じてもらえます。観光地や都市部のカフェ・レストランにとっては、ホームページの多言語対応は大きな集客チャンスとなるでしょう。
12. SNSとホームページを組み合わせることで最大の効果を発揮
ここまで「ホームページを持つべき理由」をさまざまな角度から解説してきましたが、もちろんSNSを否定しているわけではありません。SNSは瞬発力があり、情報が拡散されやすく、魅力をダイレクトに伝えられる非常に強力なツールです。
重要なのは「SNSとホームページをどう組み合わせるか」です。
- SNSで魅力的な写真や動画を投稿する
- 投稿からホームページに誘導して詳しい情報を見てもらう
- ホームページで予約や注文、問い合わせにスムーズにつなげる
この一連の流れができれば、SNSの強みとホームページの強みをどちらも活かすことができます。SNSは集客の入り口、ホームページは最終的な信頼の獲得とコンバージョンの場所、と役割を整理することで、飲食店のマーケティングは格段に強化されます。
まとめ:SNSは入り口、ホームページは本拠地
カフェ・レストランにとって、SNSは「きっかけ」をつくる場所。ホームページは「信頼と成果」を生み出す場所。この両輪が揃ってこそ、安定した集客とブランディングが可能になります。
お客様はSNSで魅力を知り、ホームページで安心し、予約や来店へと進みます。だからこそ、SNSだけに頼るのではなく、しっかりとしたホームページを持つことが大切なのです。
デザイン会社として私たちができるのは、単に「きれいなサイトを作る」ことではありません。そのお店の想いや個性を伝え、安心して選ばれるように設計されたホームページを作ることです。SNSの勢いにホームページの安定感を掛け合わせることで、あなたのお店はもっと多くのお客様に愛される存在になれるはずです。
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