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2025.09.03
地域の公共事業がHPをリニューアルするべき理由
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はじめに:公共事業の「顔」としてのホームページ
みなさんは、地域の公共事業に関する情報を調べたいとき、まずどこで探しますか?多くの方が「とりあえずネットで検索する」と答えるはずです。ところが実際に検索して出てくる公共事業のホームページを見ると、「古くて見づらい」「必要な情報にたどり着けない」「スマホだと文字が小さすぎて読めない」といった課題に直面することが少なくありません。
地域の公共事業は、道路や公園の整備、福祉施設の運営、防災や観光資源の整備など、住民生活に直結する大切なものです。その情報を発信するホームページは、行政と住民をつなぐ「顔」であり「窓口」。にもかかわらず、更新が滞っていたり、10年前のデザインのまま放置されていたりするケースが目立ちます。
本記事では、なぜ今、地域の公共事業ホームページをリニューアルする必要があるのか。その理由を住民視点・行政視点の両面から掘り下げ、具体的な改善ポイントを解説していきます。
現状の課題:公共事業HPに潜む「不便」と「不信感」
デザインが古く、信頼感を損なう
古いデザインのホームページを見ると、多くの人は「この情報は更新されているのだろうか?」と疑問を抱きます。特に公共事業は信頼性が何より重要です。行政がしっかりと住民に向き合っていることを示すためにも、時代に合った見やすいデザインが欠かせません。
情報が探しにくい構造
多くの公共事業サイトはPDFの羅列や長い文章のコピー&ペーストで構成されており、目的の情報にたどり着くまでに時間がかかります。結果として「電話で直接問い合わせるしかない」という状況を生み、行政側の負担も増えてしまいます。
スマホ非対応による機会損失
現代ではアクセスの7割以上がスマホからといわれています。にもかかわらずPC前提の設計のまま放置されている公共事業サイトも多いのが現実。災害情報や交通規制など、スマホで素早く確認したいシーンで役立たないのは致命的です。
アクセシビリティ不足
公共性の高いサイトでありながら、文字サイズ変更や読み上げ機能に対応していないことも珍しくありません。高齢者や視覚障がいのある方にとって、アクセスできない=情報から排除されることを意味します。
リニューアルすることで得られる4つの大きなメリット
1. 住民との信頼関係を強化
見やすく整理されたホームページは「行政は情報を隠さず、しっかり発信している」という安心感を与えます。例えば工事の進捗を定期的に更新すれば、住民からの苦情や誤解も減り、信頼が積み重なっていきます。
2. 地域ブランドの向上
公共事業のHPは、外部の人が地域を知る入口にもなります。洗練されたデザインのサイトは、そのまま地域の印象を高めるツールに。観光や移住促進の流れを作ることにも直結します。
3. 行政業務の効率化
よくある質問を整理して掲載したり、オンライン申請フォームを設けたりすることで、問い合わせの件数を大幅に減らすことができます。これにより、行政職員の業務効率が改善し、他の業務にリソースを割けるようになります。
4. 緊急時の即応性
災害や事故、交通規制など、住民がいち早く知りたい情報を発信できるのがホームページの強み。SNSと連携し、公式HPで詳細を確認できる仕組みを整えることで、地域全体の安全性が高まります。
リニューアル時に押さえるべき具体的なポイント
スマホ最適化は必須
今やレスポンシブデザインは基本中の基本。地図や連絡先がスマホでスムーズに確認できるだけで、利用者の満足度は大きく変わります。
情報整理と検索性の向上
「工事情報」「入札関連」「イベント案内」など、目的別にわかりやすく整理することが重要です。検索バーを設置すれば、住民が自分で欲しい情報を見つけられるようになります。
ユニバーサルデザインの導入
文字サイズ変更、コントラスト調整、色覚に配慮した配色など、多様な利用者を想定した設計を行うことで、誰もがアクセスできる公共サイトになります。
ビジュアルで伝える工夫
工事現場の進捗を写真で公開したり、観光事業を動画で紹介したりすることで、文章だけでは伝わりにくい情報も一目で理解できるようになります。
緊急時専用の仕組み
トップページを災害モードに切り替え、避難所情報や規制情報を最優先で表示する仕組みを整えておくことが理想です。
公共事業HPのリニューアルがもたらす地域活性化
ホームページは情報発信の場であると同時に、地域の魅力を伝える広報ツールでもあります。
- 移住希望者に「この地域は安心して暮らせる」と伝える
- 地元企業にビジネスのチャンスを提示する
- 観光客に「訪れてみたい」と思わせる
こうした効果は、単に見やすいサイトを作るだけでは得られません。地域のビジョンを反映させたリニューアルこそが、長期的な地域活性化につながります。
リニューアルを怠るリスク
逆に、ホームページを放置し続けた場合、どんなリスクがあるのでしょうか。
- 住民の不信感増大
更新されていない情報は「行政は情報を隠している」と思われがちです。 - 問い合わせ業務の肥大化
HPが役に立たないと、住民は役所に直接電話するしかなくなり、現場の業務負担が増加します。 - 誤情報拡散のリスク
SNSや口コミで誤った情報が広まっても、公式HPが信頼できる状態でなければ正しい情報を伝える手段を失います。 - 地域ブランドの低下
外部から調べられたときに「古い・分かりにくい」サイトだと、地域そのものの印象もマイナスになります。
このように、放置のデメリットは目に見えにくいですが、確実に地域の評価を下げる要因になっていきます。
リニューアルを進めるステップ
では、実際に公共事業のホームページをリニューアルするとき、どのように進めれば良いのでしょうか。
- 現状分析
まずは既存サイトのアクセス解析や住民アンケートを行い、「何が見づらいか」「どんな情報が求められているか」を洗い出します。 - 情報整理と優先順位づけ
「災害情報」「工事情報」「観光施策」「入札関連」「イベント案内」など、情報をカテゴリごとに整理し、利用頻度の高い順に配置します。 - デザインコンセプト策定
地域の特徴やビジョンを反映させたデザイン方針を決めます。都市型なら洗練されたデザイン、観光地なら写真や映像を重視するなど、方向性を明確に。 - アクセシビリティ対応
高齢者や障がいを持つ方が利用できるよう、読み上げ・文字サイズ・色覚バリアフリーに対応します。 - 公開後の運用体制づくり
リニューアル後も更新が滞らないよう、担当部署や更新フローを整理。CMS(コンテンツ管理システム)を導入すれば、専門知識がなくても更新しやすくなります。
デザイン会社が果たす役割
リニューアルにはデザインだけでなく「情報設計」「ユーザー体験」「システム構築」といった幅広い専門知識が必要です。デザイン会社は以下のような役割を担います。
- 住民や利用者視点での導線設計
- 地域特性を反映したデザイン提案
- アクセシビリティ基準に沿ったUI設計
- 更新を考慮した運用しやすいCMS導入
- SNSや広報施策と連携した情報戦略の構築
単なる「見た目の刷新」ではなく、地域全体の情報基盤を再構築する立場として、デザイン会社は大きなパートナーシップを発揮できます。
まとめ:リニューアルは未来への投資
公共事業ホームページのリニューアルは、単なるコストではなく「未来への投資」です。住民との信頼関係、行政の効率化、外部からの評価、すべてに波及効果があります。
いま手を打てば、10年先まで使える「地域の資産」を作ることができます。逆に後回しにすれば、信頼低下や業務停滞という「見えない損失」を積み重ねることになるでしょう。
だからこそ、地域の公共事業に携わる方は、ぜひ一度自分たちのホームページを見直してみてください。そして「この情報は住民に届いているだろうか?」「未来の地域を支えられるだろうか?」と問いかけてください。
その答えが「YES」でないなら、リニューアルの時期はまさに今です。
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