今注目の!YouTube広告について解説【前編】動画広告のメリットや動画広告の種類(フォーマット)について
はじめに
皆さん、「YouTube」は利用されていますか?私も自分の趣味の動画や、ネット上で話題になった動画などをよく観てしまいます。
ところで、YouTubeでお目当ての動画を観ようとすると、本編の動画の前にほぼ毎回CM動画が流れますよね。5秒くらいの動画の時もあれば、長い動画や2本連続で動画が流れることも…鬱陶しいと思うときもありますが、CM動画の内容が気になって全部観たことのある人も多いのではないかと思います。
実は(と言わなくてもお分かりだと思いますが)あれはれっきとした「広告」です。インターネット広告には様々な媒体の種類がありますが、ここ数年で動画の広告は出稿する企業やお店も増えてきました。もちろん広告ですので、設定を行えば誰でもYouTubeに広告を出すことができます。
そこで、今回は「YouTube広告」についての解説です。長くなりそうですので、全編・後編の2回に分けてお届けします。全編の今回は、なぜ現在YouTube広告への出稿が増えているかや動画広告のメリット、動画広告の種類(フォーマット)などについて触れていきます。お付き合いよろしくお願いします。
なぜ、YouTubeに広告を出す企業やお店が増えたのか?
1.多くのインターネットユーザーが集まるから
YouTubeはGoogleが提供している「動画共有サービス」で、全世界の人々に利用されています。その利用人口は全世界で20億人以上、日本でも6,500万人以上と言われ、現在世界で最も人気のある動画共有サービスです。
昨今では、Youtuberと言われる配信者の方々の活躍や、新型コロナウィルス禍の影響などにより、YouTubeの利用ユーザーは右肩上がりに増加している、と言われています。
YouTube広告は、ユーザーがYouTubeで観たい動画を観ているときに広告を配信するので、多くの人に見てもらうことができます。また時間やデバイスを問わず、ユーザーが動画を観るときに、観ているデバイスに広告が配信されるのも大きな利点です。
2.「価値の高いユーザー」を見つけることができると言われているから
ここで言う「価値の高いユーザー」とは、広告主の商品・サービスに興味関心を抱いてくれ、商品の購入やサービスの利用などのアクションを起こしてくれそうな人、と言う意味合いになります。
GoogleはYouTubeの他にも様々なインターネットサービスを提供しています。主なものではGoogle検索、GoogleMap、Gmailなどが挙げられます。これらのGoogleが提供しているサービスは、世界中でそれぞれ10億人以上のユーザーが利用していると言われています。
Googleは提供しているサービスを利用したユーザーのデータを集約することで、広告における「価値の高いユーザー」を予測できる仕組みを持っています。広告主は自社の商品・サービスを利用してほしいターゲットに絞り込むことで、効果的に動画広告を配信することができます。
例えばアパレルファッションやコスメの広告を出すなら「20代の女性」をターゲットにしたり、注文住宅や分譲マンションの広告であれば「既婚、子供がいる20~40代の人」など、その人の属性や興味関心のありそうな事柄、また、広告を配信する地域や時間帯などを組み合わせたターゲティングを行うことができます。
動画広告のメリットは何?
前項の内容と重複する部分もありますが、YouTube で動画広告を配信するメリットについても触れておきましょう。YouTubeで動画広告を配信するメリットとしては主に下記の3つが挙げられます。それぞれのメリットについて解説をしていきたいと思います。
成果を測定できる
これは実際にはWEB広告・リスティング広告全般の特徴やメリットでもあるのですが、折込チラシやTVCMなどの他の広告媒体では難しかった「数値」がリアルタイムかつ正確に可視化できるところです。
YouTube広告においては「動画の表示回数」「動画の視聴回数」「使った費用」などの指標を数値としていつでも確認できます。広告配信の結果が可視化できると言うことは、分析や改善のプロセスの取り組みが行いやすくなります。
例えば、複数の動画広告を配信する場合などは、配信結果の数値からそれぞれの動画の反応の良し悪しを判断し、反応のよくなかった動画を制作し直すなど、より広告の効率や成果を高めるための施策を見出すことが可能です。
ターゲティングにより「広告を出したい適切なユーザー」にアプローチできる
これもWEB広告・リスティング広告全般に言えることですが、YouTube広告では、「ターゲットに合わせた配信」が可能です。YouTube広告には広告を配信するユーザーを絞り込むための機能があり、絞り込まれた特定のユーザーのみに商品やサービスを訴求できます。これを一般的に「ターゲティング」と言います。
YouTube広告でのターゲティング方法としては大きく2つの設定を行います。一つが「オーディエンスターゲティング」でもう一つは「コンテンツターゲティング」です。詳細は次回の内容になりますが、簡単に説明すると、オーディエンスターゲティングは、「誰に広告を届けるか」の絞り込みを行います。一方、コンテンツターゲティングでは「どこに広告を表示させるか」を絞り込むターゲティングの方法になります。
ターゲティングを行うことで、自社の商品やサービスに興味のありそうなユーザーに対してのみ、広告を配信してアプローチすることができるので、認知拡大や販売促進に繋がりやすくなります。また、広告の垂れ流しを抑えることで、無駄な広告費を使わず、コストパフォーマンスの良い広告配信が可能になります。
動画により「動き」と「音」のある広告を出稿できる
ここがYouTube広告の一番の特徴・メリットと言える部分でしょう。Google広告の他の媒体「検索広告」や「ディスプレイ広告」ではテキストや静止画による広告の出稿となりますが、YouTube広告は動画であることが最大の特徴になります。
動画の良いところはその名の通り「動く」ことです。動きのある動画は静止画より視覚的に印象に残りやすくユーザーへの理解も促しやすいと言われています。また、動画には音声も使えますので、テキスト広告や静止画広告では不可能な「聴覚」からユーザーへのアピールを行うことが可能になります。
YouTubeの広告の種類は?
YouTube広告は、動画広告が主ですが、画像広告を表示することもできます。大きくはこの二種類に分けられます。まずは動画広告から解説していきましょう。
1.動画広告
動画広告は「スキップできる動画広告」と「スキップできない動画広告」の2種類にさらに分けられます。
1-1.スキップ可能な動画広告
スキップ可能な動画広告は4種類あります。広告が表示されるデバイスはパソコン、スマートフォン、タブレットなどに加え、インターネットに接続可能なテレビやゲーム機などです。
動画本編の前後か途中に広告を挿入できます。スマートフォンなどでYouTubeを視聴している方はしょっちゅう見かけると思います。広告動画が5秒間再生された後からはスキップすることができる広告で、視聴ユーザーはそのまま広告動画を観続けるかどうかを選ぶことができます。
1-1-1.TrueViewリーチ
TrueViewリーチは、認知度を上げるために利用する動画広告です。TrueViewリーチは短い動画広告(15秒以内を推奨)に最適化されていますが、動画の長さは任意で設定可能です。
1-1-2.TrueViewインストリーム
TrueViewインストリームは、YouTubeの動画再生時やディスプレイネットワーク上でユーザーが視聴する動画の冒頭などに表示される動画広告です。
TrueViewインストリームは、動画広告が30秒以上視聴(30秒未満の動画広告の場合は最後まで視聴)、またはクリックすることができるエリアをクリックすると課金が発生します。
1-1-3.TrueViewディスカバリー
TrueViewディスカバリーは、YouTubeのトップページやYouTubeの検索結果画面、動画再生ページ、ディスプレイネットワーク上の広告枠に表示される動画広告です。TrueViewディスカバリーは、動画広告のタイトルやサムネイル画像などをクリックされると課金が発生します。
1-1-4.動画アクション(Video Action Campaign )広告
動画アクション(VAC)広告は、YouTubeの動画の再生前や途中とYouTubeのホームフィード上に表示させる新しい広告です。感じとしては通常のインストリームとディスカバリーがセットになったようなものですが、その違いは、ユーザーに対して具体的なアクションを喚起することを目的としています。広告動画内に行動を促すフレーズとテキストの見出しを表示させることができます。
【用語解説】
「TrueView」は、スキップ可能なインストリーム広告フォーマットのことを指します。ユーザーが観たい動画の再生前後や再生中に流され、開始から 5 秒が経過するとユーザーは広告をスキップことができます。これに対して「インストリーム広告」とは、動画再生画面に流れる広告のことを指します。
1-2.スキップ不可の動画広告
スキップ不可の動画広告は2種類あります。広告が表示されるデバイスはパソコン、スマートフォン、タブレットなどです。動画本編の前後か途中に広告を挿入できます。ユーザーは最後まで再生しないと動画の本編を観ることができません。
1-2-1.スキップ不可のインストリーム広告
YouTubeの動画再生前または途中に表示される広告です。通常のTrueViewインストリームがスキップできるのに対して、こちらはスキップできない15秒間の動画広告ですので、ユーザーは最後まで再生しないと動画本編を見ることができません。
1-2-2.バンパー広告
YouTube動画の再生前や途中に表示させる、スキップできない最長 6 秒間の動画広告です。バンパー広告とスキップ可能な動画広告をセットで配信できるオプション設定があるため、現在はバンパー広告はスキップ可能な動画広告とセットで見かけることが多くなっているように思います。
2.画像広告
通常のGoogleディスプレイ広告と同様に画像を表示させます。基本的にパソコンにのみ表示されます。表示場所は、「YouTubeの画面右側のおすすめ動画一覧の上や「動画の再生画面の下部」に表示されます。
sまた、「スポンサーカード」として動画に登場する商品など、動画に関連するコンテンツを載せられます。スポンサーカードは数秒間表示されたのち、動画右上の「iアイコン」をクリックしてカードを閲覧することもできます。
前編のまとめ
いかがでしたでしょうか。今回はYouTube広告についての解説の前編として、YouTube広告の出稿が増えている理由、動画広告のメリット、動画広告の種類(フォーマット)といった、YouTube広告における基礎的な内容を解説してきました。
後編となる次回は今回の内容を踏まえた上で、どのように広告のフォーマットを選び、ターゲティングを行っていくと良いかなどについて解説していきます。今回が基礎編なら次回は実践編ですね。
WEBRUでは今回解説したYouTube広告を含むGoogle広告やYahoo!プロモーション広告などリスティング広告の運用代行を行なっております。また、ホームページ制作、ランディングページの制作、SEO対策、SNSの運用など、デジタルマーケティングに関するあらゆる相談を承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!