今回はWEBサイトのトップページに背景動画を使うことのメリットと注意点をご紹介します。
トップページの中で、ほとんどのユーザーが目にするファーストビュー（FV）でユーザーの注意を引くことはサイト全体の改善にも役立ちます。ファーストビューに動画を取り入れることは、ウェブサイトの印象を大きく左右する効果的な手段です。

ファーストビュー動画とは

Webサイトにアクセスしたときに最初に表示される部分を「ファーストビュー」と呼びます。ファーストビュー動画は、このファーストビューの部分に表示される動画のことです。

トップページの一番目につくファーストビューはサイトを訪問したユーザーのほとんどが目にするいわば看板です。
この看板を見てユーザーは、欲しい情報が手に入るサイトかどうかなどを判断します。
どんなに有益なサイトでも、入り口の時点で欲しい情報がないと判断されてしまうと、サイトを見てもらうことはできません。
Webサイトにアクセスした際、ファーストビューを見て離脱してしまうユーザーは意外と多く、ファーストビューでユーザーをいかに離脱させないかが重要になります。

ファーストビューでユーザーの関心をつかむことがWEBサイトの役割を最大限に伸ばす方法の一つです。

ファーストビューに動画を使うメリット

1. 視覚的なインパクトと高い訴求力

• 動きの魅力　静止画よりも動きのある動画は、人の目を自然と引きつけます。特に、ファーストビューはユーザーが最初に目にする場所なので、動画の視覚的なインパクトは非常に重要です。
• 情報伝達の効率化　動画は、テキストや静止画だけでは表現しづらい情報を、短い時間で効果的に伝えることができます。製品の使用方法やサービスの魅力を、ダイナミックな映像で視覚的にアピールできます。
• 感情への訴求　音楽や効果音と組み合わせることで、ユーザーの感情に直接訴えかけ、ブランドイメージや製品への共感を深めることができます。

2. ユーザーの興味を引く

• 好奇心を刺激　動画は、ユーザーの好奇心を刺激し、サイト内の他のコンテンツへと誘導するきっかけとなります。
• スクロールを促す　静止画だけのページでは、ユーザーがすぐにスクロールしてしまう可能性がありますが、動画はユーザーをページに留まらせ、より多くの情報を閲覧してもらうことに繋がります。

3. サイトの滞在時間を延ばす

• エンゲージメントの向上　動画を見ることで、ユーザーはサイトに長く滞在し、より多くの情報を吸収することができます。
• 離脱率の低下　興味を引く動画があれば、ユーザーは他のページへ移動したり、サイトを離脱したりするのをためらいがちです。

4. ブランドイメージの向上

• 高品質な印象　高品質な動画は、ブランドイメージを向上させ、企業の信頼性を高める効果があります。
• 差別化　競合他社との差別化を図り、自社の強みをアピールすることができます。

5. SEO効果も期待できる

• 動画検索への対応　YouTubeなどの動画検索エンジンにも対応することで、より多くのユーザーにリーチすることができます。
• エンゲージメント指標の向上　滞在時間やページビュー数など、SEO評価に繋がるエンゲージメント指標を向上させることができます。

ファーストビューに動画を使うデメリット

読み込み時間の増加

• ユーザー体験の低下　動画は静止画に比べてデータ容量が大きいため、読み込みに時間がかかります。特にモバイル環境では、この遅延が顕著になり、ユーザーの離脱率上昇につながる可能性があります。
• SEOへの影響　検索エンジンは、ページの読み込み速度を評価する要素の一つとしています。読み込み時間が遅いページは、検索順位が下がる可能性があります。

2. アクセシビリティの課題

• 聴覚障害者への配慮　音声付きの動画は、聴覚障害者にとって情報アクセスが困難です。字幕やトランスクリプトを用意する必要があります。
• 視覚障害者への配慮　動画の内容をテキストで補足しないと、視覚障害者には理解が難しい場合があります。

3. 制作コストと時間

• 高コスト　高品質な動画制作には、企画、撮影、編集など、多くの時間とコストがかかります。
• 継続的な更新　動画コンテンツは、定期的な更新が必要となる場合があります。

4. ユーザー環境への依存

• ネットワーク環境　動画再生には、安定したネットワーク環境が必要です。通信環境が悪い場所では、動画が途切れたり、再生できなかったりする場合があります。
• デバイスの性能　古いデバイスやスペックが低いデバイスでは、動画がスムーズに再生されない可能性があります。

ファーストビュー動画を効果的に活用するためのポイント

• 短い時間で情報を凝縮: ユーザーの注意を引きつけ、飽きさせないよう、短時間で情報を伝えることが重要です。
• 高画質でスムーズな再生: 画質が粗かったり、再生が途切れたりすると、ユーザーの印象を悪くしてしまう可能性があります。
• モバイル対応: スマートフォンでの視聴にも対応できるよう、レスポンシブデザインで制作しましょう。
• 音声の有無: 音声付きの動画にする場合は、ミュートにしても内容が伝わるような工夫が必要です。
• CTA（Call to Action）の設置: 動画を見た後に、ユーザーに行動を促すためのCTAボタンを設置しましょう。

まとめ

今回はファーストビュー動画のメリットとポイントを解説しました。

ファーストビューに動画を取り入れることは、ウェブサイトの印象を大きく向上させる効果的な手段ですが、注意すべき点も多々あります。メリットとデメリットを比較検討し、自社のウェブサイトに最適な動画戦略を立てましょう。自社のターゲット層や伝えたいメッセージを明確にし、効果的な動画を作成することが大切です。