【初心者でもわかる一眼レフ講座】アングルや構図を考えよう

一眼レフカメラを使っている方の中で、「なんか素人っぽい写真しか撮れないなぁ」、「もっと写真を上達させたい!」っと思っている方はたくさんいると思います。

では、どうしてそう思ってしまう写真しか撮れないのでしょうか?
おそらくそれは、みんなと同じアングルや構図(画角)で撮っているからだと思います。見たことあるありきたりな写真や他のみんなと同じような写真では、上手に撮れた気がしないですよね。

そんな時はシャッターを切る前に「本当にここから撮るのがベストなのか」「どの位置から撮れば一番綺麗に撮れるのか」を少しだけ考えてみましょう。
少しアングルや構図を考えるだけで劇的に写真の質が変わります。

ここではその写真の撮り方や方法について説明していきたいと思います。

アングルや構図って何?

カメラアングルとは

カメラアングルとは、被写体に対してのカメラの角度のことを言います。カメラアングルにはハイアングル、水平アングル、ローアングルの3種類があります。

ハイアングル
上から見下ろす角度

水平アングル
水平の角度

ローアングル
下から見上げる角度

カメラポジションとは

カメラアングルと一緒に意識しておきたいのがポジションです。

カメラポジションとは構えた時のカメラの位置のことを言います。カメラポジションには大きく分けてハイポジション、アイレベル、ローポジションの3種類があります。

ハイポジション
高い位置

アイレベル
目の高さ

ローポジション
低い位置

このカメラアングルとカメラポジションを組み合わせて撮影することで、今までとは少し違う写真が撮れると思います。

カメラを構えて写真を撮るときに、しゃがんで見上げて撮ってみたり(ローポジション&ローアングル)、真上から撮ってみたり(ハイポジション&ハイアングル )してみましょう。おっ!と思うような写真が撮れるかもしれません。

一度カメラを構えた場所から写真を撮るのがベストではないことが多いです。一歩右にずれて撮ってみたり、しゃがんで撮ってみたりして色々な角度から撮影してみると良いでしょう。

構図とは

構図とは写真を美しくまとめるための画面構成のことで、構図の種類には約16種類ほどあります。ここではその中でも比較的簡単ですぐにマネしやすい構図を紹介していきたいと思います。

日の丸構図
見せたいものをど真ん中に持ってくる構図です。もっとも使いやすくて、もっとも飽きられやすいのが特徴です。

二分割構図
上下または左右を均等に二つに分割する構図です。カメラの画面を真ん中で半分に分けて、そのわけたライン上に水平線や垂直線などを合わせて撮影することで、安定した写真が撮れます。
シンプルな構図で、水平線や垂直線がちゃんと出るので風景を撮影するのに向いています。

三分割構図
写真の縦横それぞれを三分割し、その交差点や線にメインとなる被写体を配置する構図です。中心から少しずらして配置することで、写真に大きく間が生まれストーリー性を感じられる写真になります。
人物、テーブルフォト、風景など様々な撮影に取り入れることができる万能構図です。
私自身、迷ったときはこの構図を取り入れて撮影することが多いです。

四分割構図
写真の縦横それぞれを四分割し、その交差点や線にメインとなる被写体を配置する構図です。三分割構図をより大胆に見せたい時に使います。広大な風景を撮る場合などは広がりが大切なので四分割構図との相性が良いです。三分割構図に比べれば不安定になりますが、ダイナミックさが加わりアクセントとなることもあります。

シンメトリー構図
左右または上下で、鏡に写したように対象になる構図のことです。
二分割構図とも似ていますが、シンメトリー構図には対称性が必要となります。対称性のある写真は安定感があり、かっこよく綺麗に見えるので、少し意識するだけで自然と見る人を惹きつける写真を撮ることができます。

対角構図
被写体を斜めに配置する構図です。被写体を斜めに配置することで写真に奥行きや動きを出すことができます。必ずしも対角線を意識する必要なありません。「斜め」が入っていればそれだけで違った雰囲気が出ます。

実際に写真を見てみよう!

ここまでに説明した内容を踏まえていくつかの写真の作例を見てみましょう。
まずはこちらの写真です。

こちらは四分割構図と対角構図を組み合わせて撮影したものです。
メインの三人の家族を四分割したグリッドの上に置いくことで安定した写真に見えます。
それと同時に、右側の木が左上から右下に配置することでメインを邪魔せずにいいアクセントとなります。

夜景の写真ですね。
こちらは三分割構図を使っています。
上の三分の一に空を配置して、下の三分の二に夜景の街並みを配置しております。上下を三分割し被写体を配置することで、写真に安定感がでます。

こちらの写真も四分割構図を使用した縦位置の写真です。四分割の構図を使いつつ、前の桜をボカすことで雰囲気のある写真に仕上がります。

次は同じものを違う画角で撮影した例をお見せします。

いかがでしょうか?少し角度を変えるだけで、全然違った印象を受けますよね。このように写真を撮るときは様々な角度からシャッターを切ってみて、ベストな画角を自分なりに探してみるといいです。

こちらはローポジション&ローアングルで撮影したものです。

ローポジションから撮影することで写真に奥行きが出ます。また縦位置の写真にすることで、高いものがより高く見え、迫力が増します。

まとめ

いかがだったでしょうか?写真を撮るときのアングルや構図の使い方は理解できましたでしょうか?シャッターを切る前にカメラのアングルや構図を考えることによって、素人っぽい写真から卒業できるかもしれません。簡単にマネできるものばかりなので、活用して一緒に写真を上達させましょう。