今更聞けない!サイトマップとは?XMLサイトマップとSEO効果について

XMLサイトマップ

webサイトを制作・運用の際には、検索エンジンに「自分のサイトの全体像を伝える」ということが非常に重要になります。そのために役立つものが「XMLサイトマップ」です。

このXMLサイトマップをうまく活用すれば、SEOへの効果も期待できます。
一方、XMLサイトマップの活用がうまくできていなければ、クロール頻度が向上しません。
特に、リンク構造が貧弱なサイトであればクローラビリティが悪いので尚更向上を見込めなくなります。
その結果、クロールされないWebページが出てくることに繋がり重要なWebページがインデックスされないので、Googleに最大限評価されないという事態が起こってしまいます。

こうした良くない状況を回避する為に、まずサイトマップの基礎をしっかり理解しましょう。

今更聞けない…というweb制作や運用に携わっている方の参考になれば幸いです。

XMLサイトマップとは?

サイトマップとは、簡単に説明すると文字通り「サイトの地図」のようなもので、サイト全体の構成がどうなっているかを一覧で示したもののことです。

そしてサイトマップ XMLとは、ウェブサイト内の各ページを階層構造で整理したXML形式のファイルです。このファイルには、各ページのURLや更新頻度、優先度、最終更新日時などが記載され、検索エンジンがウェブサイトを効率的にクロールし、インデックスするのに役立ちます。

「XMLサイトマップ」は、検索エンジンのクローラー(ロボット)が読み取るためのサイトマップであるということをまず覚えておきましょう。

サイトマップ XMLの概要と役割

サイト内に存在するページのリスト、各ページの更新頻度や優先度などを記載することで、検索エンジンにサイトの構造を伝える役割を担っています。

XML サイトマップが含んでいる情報は以下のものが挙げられます。

URL: ウェブサイト内の各ページのURLが記載されています。これにより、検索エンジンはウェブサイトの全体像を把握し、全てのページを見逃さずにクロールすることが可能になります。

更新頻度: 各ページがどれくらいの頻度で更新されるかを示します。例えば、毎日更新されるニュースページや、月に1度更新される固定ページなどがあります。この情報により、検索エンジンは頻繁に更新されるページを優先的にクロールすることができます。

優先度: ウェブサイト内の各ページの重要度を示します。通常、0.0から1.0の範囲で表され、この値が高いページほど検索エンジンは重視してクロールします。ただし、検索エンジンはこれを厳密には遵守しない場合もあります。

最終更新日時: 各ページが最後に更新された日時が記録されます。これにより、検索エンジンは特定のページが最近更新されたかどうかを把握し、古い情報を提示することを避けることができます。

XMLサイトマップ をつくるメリット

XMLサイトマップの概要や役割と内容が重複する部分もありますが、
「XMLサイトマップをつくるメリット」をここで整理しておきます。

1. 検索エンジンクロールの効率化

XMLサイトマップは、先ほど役割の部分でご説明したように、ウェブサイトの階層構造とページの重要な情報(URL、更新頻度、優先度、最終更新日時など)を一元に管理することができます。これにより、検索エンジンがwebサイトの全体像を把握しやすくなり、全てのページを効率的にクロールすることが可能になるというわけです。特に大規模なウェブサイトや深い階層構造を持つサイトでは、クロール漏れを防ぐために不可欠なツールになります。

2. 新しいコンテンツの早期発見とインデックス化

新しいページや更新されたページがXMLサイトマップに記載されていると、検索エンジンはこれらのページを早期に発見し、インデックス化することができます。特に更新頻度の高いコンテンツや重要なページを優先的にクロールする設定ができるため、ユーザーが最新の情報にアクセスしやすくなります。

3. SEO(Search Engine Optimization)の向上

XMLサイトマップは、SEOの観点からも重要です。特に以下の点でSEO効果を高める役割を果たします。

深層ページの可視性向上: サイト内のすべてのページがクロールされることで、深層ページの検索結果への表示が改善されます。

ページの重要度を伝える: 各ページに優先度を設定することで、検索エンジンにとって重要なページを示唆し、検索結果のランキング向上に寄与します。

クロールエラーの解消: サイトマップを検索エンジンに提出することで、クロールエラーを早期に発見・解消できるため、サイト全体の健全性を維持するのに役立ちます。

4. ユーザー体験の向上

XMLサイトマップが正しく設定されていると、ユーザーはより迅速に必要な情報にアクセスできるようになります。特にナビゲーションが複雑なサイトや、検索機能の充実していないサイトでは、サイトマップが重要な役割を果たします。

5. モバイルフレンドリーとの関連

近年、検索エンジンではモバイルフレンドリーなサイトを重視しており、モバイルサイトマップ(Mobile Sitemap)の提出も推奨されています。モバイルフレンドリーなサイトマップを提供することで、モバイル検索結果での可視性を高めることができます。

XMLサイトマップは、ウェブサイトの全体像を検索エンジンに明確に伝え、クロールの効率化や新しいコンテンツの早期発見、SEOの向上、ユーザー体験の改善など多くのメリットがあります。
特に大規模なサイトや更新頻度の高いサイトでは、サイトマップの作成・管理が不可欠です。

サイトマップ XMLの作成方法

サイトマップ XMLを作成する方法はいくつかありますが、最も一般的な方法は以下の通りです。

手動作成: XML形式でサイトマップを手動で作成する場合、各ページのURL、更新頻度、優先度、最終更新日時を記述します。これにはXMLの基本的な知識が必要ですが、小規模なウェブサイトであればこの方法でも対応可能です。

自動生成: 大規模なウェブサイトやCMS(コンテンツ管理システム)を利用している場合、サイトマップ XMLを自動生成するツールやプラグインを利用して生成します。これにより、ウェブサイトの変更や更新があっても、手動での更新作業を省くことができます。

XMLサイトマップの必要度が高いサイトの特徴

Googleは、XMLサイトマップの必要度が高いサイトとして、以下のサイトを挙げています。

1:大きいサイト(500ページ以上)

大きいサイト(ページ数が多いサイト)は、クローラーが新しいページや更新されたページを見落とす率が高くなる。

2:内部リンクされていないページがあるサイト

どこからも内部リンクされておらず、孤立したページが大量にある場合、XMLサイトマップがないとクローラーが見つけられない可能性が高くなる。

3:外部リンクが少ないサイト(新しいサイト)

クローラーは、すでにクローラーが訪れたことのある既知のページからのリンクをたどって巡回している。

新しいサイトなど外部からリンクを受けていないサイトは、XMLサイトマップを作成し、XMLサイトマップをSearch ConsoleからGoogleへ送信することで、Googleに存在を知らせることができます。

まとめ

XMLサイトマップ は、現代のウェブサイト運営において欠かせないツールであり、検索エンジン最適化やユーザー体験の向上に寄与します。適切に作成し、定期的に更新・提出することで、ウェブサイトのインデックス状況を最適化し、より多くのユーザーにアクセスされる機会を増やすことができるものですので、うまく活用してサイトのSEO効果をうまく高めていきましょう。