【簡単解説】ホームページのリニューアルのタイミングっていつ?もうリニューアルすべき?
そのホームページ、何年前に作ったものですか?
1年、3年、5年、10年。
会社やお店によって、様々な答えがあると思います。
ホームページをリニューアルするタイミングについて、ほとんどのWEB制作関連の会社が「3~5年を目安にリニューアルを行うべきだ」と主張しています。
基本的には、筆者もこの考え方は正しいと考えています。
それには、お客様の立場(企業側)に立って、「こういう理由でメリットがたくさんあるからリニューアルをしてほしい」という、はっきりとした判断基準があります。
なぜホームページにはリニューアルが必要なのか、そしてタイミングはなぜ「3~5年」と言われるのか。ホームページ制作会社でたくさんのWEBサイトに触れてきた経験から、企業(会社)やお店のWEB担当者さんのため、できるだけわかりやすく、簡単にご説明します。
ホームページをリニューアルすべき理由
お客様からご相談でいただくことも多い「リニューアル」という課題。
筆者が日々感じる「リニューアルすべきかどうか」の判断基準は、以下のようなものです。
・ホームページのデザイン・機能が古くて見づらい
ホームページを作成してから、5~10年以上が経過している場合、「ホームページ全体のデザインや機能が古くて見づらい」というかなり大きな問題に直面していることが多いです。
・なんとなく古さを感じてしまう
・目的の情報にたどり着きづらい
などのデザイン・ユーザビリティの悪さは企業イメージに直結しますし、
・スマホやタブレット端末に対応していない
・大きなディスプレイに対応していない
・Flash等の古い機能を使っていて表示されない
など機能的な問題も、見込み客となるはずの閲覧者たちの興味・関心を遠ざけてしまうきっかけとなってしまいます。
・会社のターゲット層が変わった
たとえば、2000年に元々30歳前後の男性をメインターゲットとして考えて作ったホームページがあるとします。5年後の2005年に、当時のターゲットは35歳前後になっていますよね。
企業のターゲティングとしては、企業とともに5歳年を重ねた「現在35歳前後の男性」のターゲットに合わせるためにデザインを見直したり、または5年後である「現在の30歳前後の男性」に対してブランディングを行いつづける場合であっても、5年前と比べてデザインが古くなっていないかを考える必要があります。
多くの場合、5年も経てばデザインは「古くなっている」と思って間違いありません。前項に共通する部分ですが、リニューアルを決断する大きなきっかけとなります。
・セキュリティが甘い(SSLに対応していない)
最近はGoogle ChromeをはじめとしたWEBブラウザで、セキュリティが甘い(SSLがかかっていない)ホームページにアクセスしようとすると、「このサイトは安全ではありません」という警告表示が出るようになっています。
SSLとは、暗号化通信を行い、安全に情報をやりとりするためのもので、お問い合わせフォームなどから閲覧者が個人情報を送信した場合のセキュリティを高めます。
みなさんもよく目にすると思いますが、アドレスバーにある鍵マークがSSLを導入しているという証拠です。
現在はSSL化を行うことがもはや「必須」と言っても過言ではないため、ホームページにSSLを導入していないことは非常にデメリットになります。
ただ、「SSLを導入していない=リニューアル時期である」という考え方にはなりません。ホームページの制作・管理会社に連絡が取れて、SSL化の依頼を行うことができるのであれば、そちらを優先しましょう。もし、SSL化を行うために予算や予想を大幅に超えた金額を提示された場合や、そもそもホームページ制作・管理会社と連絡がつかない、という場合には新しい制作会社でホームページをリニューアルさせることが必要です。(ドメインやサーバーの管理状況、所有権によっては、サーバーの移動・移転が必要になります。)
・問い合わせが来ない、効果が出ていない
そもそも、現在ホームページを公開しているにも関わらず反響がまったくない(ホームページからの問い合わせがない)、期待していたほどの効果を感じないという場合には、ホームページに何らかの原因があることが考えられるため、リニューアルを視野に入れた方が良いでしょう。
なぜ問い合わせが来ない・効果が出ないのかを調べる方法
問い合わせが来ない、効果を感じないというケースの場合、原因を探るためにまず現在のホームページが、オーガニック検索(Googleでの広告を除く自然検索)で何番目に表示されているかを調べます。
企業・業種によって表示されて欲しいキーワードを考え(たとえば飲食店であれば「地域名+ランチ」「地域名+レストラン」など)、実際に検索してみてひとつずつ調べていきます。
飲食店や不動産関係など、前述したようなビッグワード(検索される回数が多いキーワード)では大手サイトが必ず上位表示されてしまうジャンルもあるため一概には言えませんが、もし検索したいくつかのキーワードで、まったく上位表示されない(1ページ目の上の方に表示されていない)のであれば、SEO対策の面で不足していることが考えられます。
反対に、Googleの検索結果には上位表示されているにも関わらず、ホームページからの反響が薄い、効果を感じられないという場合には、「ホームページ自体のデザインやユーザビリティが閲覧者の興味関心に応えられていない」ことが考えられます。
SEO対策が充分でない場合の原因と改善
SEO対策については、現在のホームページを制作した会社さんと話し合いの場を持つことができれば、改善を依頼することも可能でしょう。
ただ、一般的にSEO対策というのは、ホームページ内部の構築時(初期製作時)に行う作業が重要な部分を占めているため、そもそもそのホームページ制作会社にSEO対策を行う知識が足りなかったという可能性も。
また、「とりあえずホームページを持っていればいいや」という感覚で作ってしまったホームページに多いケースですが、ホームページ制作会社が持てる知識をすべて詰め込んで制作した場合でも、ホームページ全体の内容のボリュームがSEO対策という面では足りなかった、などという理由も考えられます。
SEO対策が充分ではないホームページで集客等の営業効果を出そうとした場合は、SNSやWEB広告でアクセス数を増加させるしかありません。SNSは業種ごとに向き不向きがあり、WEB広告はずっと広告費用を出し続けなければいけません。
そのため現実的に「ホームページで効果を出したい」「ホームページから問い合わせが欲しい」というご希望を叶えるには、自然検索(オーガニック検索)で上位表示されるよう、SEO対策を行うことが必須なのです。
私たちがリニューアルのご相談をいただいた場合には、上記のような原因をまず探り、予算等も考慮して各企業・会社に合った方法をご提案しています。
検索には上位表示されているのに効果がない場合
SEO対策が不十分な場合とは違い、しっかりとSEO対策が行われており、希望するキーワードで検索上位に表示されるにもかかわらずホームページの効果を実感できていないという場合には、デザイン・ユーザビリティの見直しを行いましょう。
以下のようなポイントをチェックしてみてください。
・ホームページのデザインは、企業や会社のターゲット層に合っていますか?
・ホームページを訪れた人が欲しい情報にすぐアクセスできるような流れができていますか?
・文字の大きさやテキスト量、コンテンツの並び方などで見にくく、わかりにくいサイトになっていませんか?
「日本人はレストランでは”不味い”という不満は言わず、黙ってその店には二度と行かなくなる」と言われるように、お客さんや取引先から「ホームページが見づらいよ、使いづらいよ」と言われることはまずありません。
WEB担当者の方はぜひ、いまのホームページの状態を、お客さん(閲覧するユーザー)の視点に立って見つめてみてください。きっと改善点が見えてくるはずです。
ご自身では判断がつかない、という場合は、ぜひ「本音を言ってくれる外部の人」に聞いてみてください。ご家族やご友人、他のホームページ制作会社でも構いません。一緒に分析しても良いでしょう。そうすることで、ホームページをリニューアルし、どう改善すれば良いかがわかります。
・会社のイメージを刷新したい。リブランディングを行いたい
会社のイメージを刷新、リブランディングを行いたいという前向きな目的がある場合、ホームページのリニューアルは絶対に行うべきです。設立◯周年になる、社屋が新しくなる、商品のパッケージを変える、新商品を販売するなど様々なきっかけでリブランディングを行うとき、おのずとホームページだけではなく販促ツールすべてのデザインをリニューアルすることになるかと思います。
・ホームページを作った時にくらべて、会社のサービス等が変わった
リブランディングに共通する部分ですが、ホームページを作った当時からサービス内容の変更や金額の変更があり、ターゲット層が若干でも変化する場合にはリニューアルを考えましょう。「”安い”という魅力を推して販売していたが、今後は質を重視する売り方にしたい」「提供しているプラン内容が変わる」など会社のサービスに繋がる部分が変化する場合にはリニューアルを考えるべきです。
・欲しい機能がある
ホームページで予約フォームの機能やブログ機能(自分で更新できる機能)などが欲しい場合は、その機能に対応したプログラムでのホームページ制作が必要になることもあり、リニューアルをすることになるかもしれません。
現在のホームページがそれほど古いものではない場合は、追加で希望する機能をつけることができる場合もあります。
まとめ
さて、今回は「ホームページをリニューアルするタイミング」について解説してみましたがいかがだったでしょうか。
明らかにデザインが古くなってしまっていたり、スマホ対応ができていなかったりという場合には「リニューアルしなきゃ」と考えるものですが、「ホームページがあるのに効果が出ない」「問い合わせがない」という場合には、企業のWEB担当者さんのみで原因を判断するのはなかなか難しいかもしれませんね。
弊社でも、現在のホームページを見せていただき、現状を把握できれば改善のお手伝いやご提案ができると思いますので、もしリニューアルすべきか迷っていらっしゃるのならば、まずご相談ください。お問い合わせはこちら
(もちろん、無料でご相談に乗りますよ!ご相談をいただいたからといって「うちでホームページつくってくださいよ」なんて強引な営業をすることは絶対にありませんのでご安心くださいね。)
それでは、また次回簡単解説でお会いしましょう~。