【WEB担当者必見の簡単解説】ドメインってなに?co.jpと.com、.netの違いって?
ホームページを制作する時に、必ず通らなければならないのが「ドメインを取得すること」。
でも、ドメインという言葉はよく耳にするけれど、そもそもドメインってなに?サーバーとどう違うの?という方も多いはず。特に初めてホームページ制作をする方や、企業のWEB担当者に抜擢されたばかりの方にとっては、検索しても専門用語を多用した難しい記事が多く、わかりにくい…と感じてしまうかもしれません。
(筆者も見慣れない単語が並んでいるとすっ飛ばして読んでしまうタイプなので、その気持ち、よくわかります。)
そんな方々のために、今回は「ドメインってなに?」「うちの会社(お店)はどんなドメインを取ればいいの?」という疑問にとっても簡単にお答えするべく、解説していきます!
そもそもドメインとはなんなのか
ドメインというのは、「インターネット上の住所」という言い方をよくします。
要はURL、サイトのアドレスのことです。
英語で「アドレス(address)=住所」なのでそのままの意味ですね。
たとえば当サイトWEBRUであれば、アドレスの中でのhttps://を抜いた「webru55.com」の部分がドメインということになります。
仮に「内田工務店」という会社があった場合、ホームページのアドレスは「uchida-koumuten.com」とか「uchida-koumuten.co.jp」という自社名が入ったドメインを取得することが多いです。
ドメインは会社名でとらなければいけないという決まりはなく、商品名で取得したり、造語でも地域名でもOKです。
ただ、インターネット上に同じ住所がいくつも存在すると、サーバーがどのホームページを表示させていいかわからず混乱してしまうため、同じドメインは世界で1つだけ。(サーバーの役割については後でご説明します)
つまりドメインの取得は早い者勝ちですので、「内田工務店」がどんなに「uchida-koumuten.com」というドメインでホームページをつくりたくても、他の内田工務店が先に同じドメインを取得していたら、少し変えるか、「uchida-koumuten-tokyo.com」などのように、語句を追加して取得する必要があるのです。
サーバーとドメインはどう違う?
少しだけ前の方でも触れましたが、「サーバーとドメインってどう違うの?」というご質問はクライアントさんから本当によくいただきます。
「ドメイン サーバー 違い」などでGoogle検索をすると、「ドメインが住所、サーバーが家(土地)だ」という解説が多いですよね。
うーん、どういうこと?と思ったそこのあなた。私も同じです。
私もWEB制作を始めたばかりの頃は、この「住所と家(土地)」という解説がしっくり来ず、なかなか理解できませんでした。
ものすごく簡単にいうと、「ドメインを取得しただけでは、スマホやPCからホームページを閲覧することはできない」ということ。
ドメインを取得して、サーバーに設置(紐づけ)してはじめて、URL(アドレス)を入力するとホームページが表示されるようになります。
ドメインはどこかに置く場所(サーバー)がないと、ドメインのみでは機能しないんです。
最初は、「”ドメイン”も”サーバー”も両方契約して準備しておかなければならない」とだけ覚えていれば十分です。ホームページ制作を依頼する会社に聞けば、「あー、それはうちで取得代行できますよ」と言ってもらえることもあると思います。(弊社でも、代行取得することは多々あります)
ただ、この代行取得も「ドメインの種類」によってできる場合と、できない場合があるのです。以下でご説明します。
ドメインの種類による違い
ドメインの種類は、トップレベルドメインといわれるドメインの末尾の部分で異なります。.comや、.net、.co.jpなどの部分ですね。
トップレベルドメインの種類はたくさんあり、ドメインによっては取得に業種(学校専用、財団やNPO法人限定)などの制限がかかっていたり、登記簿の用意を求められる信頼性の高いものも。前述した「代行取得が可能でないものもある」というのはこのためです。
誰でも自由に取得できるドメイン
.com .net .org .biz .info など
見かける機会の多い.comや.netは、誰でもいくつでも自由に取得できるドメインです。取得だけなら、ドメイン会社に支払いを済ませるだけで完了します。また、安いものでは数百円~と比較的安価に取得できます。
最近では、以下のように「新ドメイン」と呼ばれるものがたくさん出てきています。
【汎用性の高いもの】
.space .work .online .life .agency .site .company
【地域・業種などをアピールできるもの】
(地域).tokyo .kyoto .yokohama .nagoya .okinawa .ryukyu
(業種).pet .delivery .cafe .game .flowers .fitness
地域をあらわす.tokyo .yokohamaなどのドメインは、2014年に新しくトップレベルドメインとして追加されました。ホテル業など、地域に特化したビジネスにはぴったりのドメインです。
新ドメインの一番のメリットは、.comや.netなどの古くから存在するトップレベルドメインではもう取得できない、短いドメインでも取得できる可能性が高いこと。
たとえば「沖縄にあるホテルがhotel.comというドメインは取得できなくても、hotel.okinawaなら取れるかもしれない」というように、希望する文字列のドメインが取れやすい点が最大のメリットといえます。(実際には、.okinawaのトップレベルドメインが解禁されたのが2014年のため、hotel.okinawaはすでに取得されています。ドメインにこだわる人にとっては、本当に早い者勝ちの世界です。)
条件・決まりごとがあるドメイン
上記の誰でもいくつでも自由に取得できるドメインとは異なり、取得に条件があるドメインの一例を以下でご紹介します。
・.co.jp
日本国内で登記をおこなっている会社・企業が、1社につき1つだけ取得できるドメインです。上場企業の取得率はなんと97%といわれています。それだけ信頼性を得られるドメインということですね。
登記簿に記載されている内容に沿って正しく取得申請を行わなければいけないため、取得には注意が必要です。取得申請内容に誤りがあった場合、登記簿の提出を求められる場合もあります。(ドメイン会社によっては最初から登記簿の提出を求められる場合もあります)
・.ac.jp/.ed.jp
日本国内の教育機関が登録可能なドメインです。.ac.jpは大学や高等専門学校(高専)、学校法人、職業訓練法人など。また専門学校や各種学校のうち、18歳以上を対象とするもの。.ed.jpは保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、特別支援学校など。主に18歳未満を対象とするもの。
・.go.jp
日本の政府機関、各省庁所轄研究所、特殊法人のみが取得できるドメイン。
内閣府(https://www.cao.go.jp/)や総務省(https://www.soumu.go.jp/)、厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/)など、政府機関のホームページは軒並みgo.jpで統一されています。
・.or.jp
日本国内に登記されているか、法律に基づいて設立された「民間の非営利法人」が取得できるドメイン。財団法人、社団法人、医療法人、宗教法人、農業協同組合、生活協同組合などが対象です。有名どころだと、NHK(https://www.nhk.or.jp/)や日本スポーツ協会(https://www.japan-sports.or.jp/)などが使っていますね。
「信頼できるドメイン」とは
さて、ここでちょっと小話。
昨今、WEB上では「ネットショップ詐欺」とよばれる(ネットショップで購入したにも関わらず商品がいつまで経っても送られてこないなどという)ものが横行しており、テレビのワイドショーで「信頼できるネットショップを判別するにはドメインを確認するとよい」という解説がなされていました。
その際に紹介されていた「信頼できるドメイン」が以下の3つでした。
.com .net .co.jp
ここまで記事を読んでいただいた方ならきっとわかると思いますが、上記の3つの中で「本当に信頼できるドメイン」はたった一つだけです。なぜなら、.comも.netも、ドメイン会社にほんの数百円程度のドメイン代を払うだけで取得できてしまうから。よく見る.comや.netなどのドメインだからといって、一概に「信頼できるドメイン」というわけではありません。みなさんが消費者側になる際には、判断材料として頭の片隅に置いておくときっと役に立つと思います。
まとめ
さて、今回はドメインについて解説してみましたがいかがだったでしょうか。
いろんな記事を見てみたけどイマイチわからない…という方にも少し、ドメインというものがなんなのか、伝わっていたら幸いです。でもとりあえず、「ホームページ制作に必要なもの」とさえ覚えていていただけたら、あとは私たちホームページ制作会社がなんとかするのでご安心ください。
「会社のホームページのドメイン、どうすればいいんだろう」とお悩みのWEB担当者さんにも、ドメインの選択肢がいろいろあることはわかっていただけたと思いますので、あとは会社の方向性として、ドメインに信頼性を重視するか、希望の文字列が使えることを重視するのかという点で決めていただければいいのではないかと思います。
お名前.comのような有名なドメイン会社では、希望のドメインが取得できるかどうかのチェックもできますので、一度試してみてくださいね。