【広報担当者必見】Webサイトデザインの方向性(コンセプト)の決め方

新しくWebサイトを製作する際、または、ゼロからWebサイトをリニューアルする際などに「デザインコンセプト」を策定することがあります。

この記事では、デザインコンセプトとはという基本的な部分から、デザインコンセプトの決め方についてまで詳しく解説していきます。

ホームページの新規制作やリニューアルを考えている方、デザインコンセプトの作成方法を知りたいという広報担当者やweb初心者の方に是非読んでいただきたい記事となっております。

デザインコンセプトの意味

デザインコンセプトとは、デザインをする際に基本となる骨格のことです。
コンセプトは作品や商品の全体に一貫していることが重要です。例えば、ひとつのブランドで複数の商品やサービスを展開する場合には、共通したデザインコンセプトの元でデザインを作り上げます。

Webサイトのデザインの方向性を決める重要性

Webサイト制作において、デザインの方向性というのは非常に重要です。
方向性を決めない状態でサイトの制作を進めてしまうと、デザインの一貫性が保てなくなり、非常に見づらいWebサイトになってしまう可能性があります。

Webサイトを制作する場合には、デザイナーだけでなく、エンジニアやクライアントなど多数のステークホルダーが存在するため、デザインについて客観的な説明が必要になります。その際にデザインコンセプトがアウトプットとして明確になっていると、ステークホルダーとのコミュニケーションをスムーズに行うことができ、チーム内でもアウトプットの軸がブレることなく、制作を進めることができます。

また、一貫したデザインコンセプトを定義することは、Webサイトに関連したアウトプットのクオリティ向上はもちろんのこと、ブランドの認知に繋がり、競合との差を明確にすることもできるため、価値のあるプロダクトをユーザに効果的に届ける上で、デザインコンセプトを定義することは非常に重要になります。

テーマとコンセプトの違い

Webデザイン コンセプト

コンセプトと混同されやすいのが、テーマです。
テーマとは、お題や主題のことを指します。それぞれのテーマを解決するための方法がコンセプトです。1つのテーマに対して、複数のコンセプトを作れます。

デザインを例に考えてみると、例えばテーマが「クリスマス」であれば「赤と緑を中心にデザインを構成する」「クリスマスツリーのイラストを使う」「ゴールドを使ってきらびやかな雰囲気を演出する」といったコンセプトが考えられます。

デザインコンセプト作成の際のポイント

以下から弊社で行なっている具体的なデザインコンセプトの作成方法ですが、いきなりデザインコンセプト作成に入ラズ、プロジェクト全体の概要の把握や、ユーザーの明確化など、コンセプト以前に明らかにできる部分は明確にしています。

ビジネスのシーンで活用される5W1Hで要件定義を行うなど、既存のフレームを活用しながらこのプロジェクトで達成すべきゴールを明確にしておくことで、デザインコンセプトの精度を上げることが可能になります。

Webサイトデザインの方向性の考え方や決め方

まず、Webサイトのデザインコンセプトで定義しておくべきことをご紹介します。
コンセプト設計をする際、「誰に何を伝えるか」が大枠となりますが、もう少し詳細を設定してみましょう。WEBサイトの趣旨を正しく伝えるには、先ほども少し出てきましたが、「5W1H」を目安にコンセプトを整理しましょう。
●What
WEBサイトの趣旨。サイトを通して何を伝えたいか。そして、WEBサイト運営の最終的な目標は何かを正しく設定します。
●Who
ターゲットは誰か。ユーザー像をより具体的にするために、年齢、性別、職業、性格や趣味など、「ペルソナ」を細かく設定して制作に取り掛かるとターゲットに沿ったデザインができるようになります。
●Why
ターゲットがどういう理由で、何を求めてこのWEBサイトを訪れるのか。その理由を明確にしておきます。
●When
ターゲットがいつ、どんなシチュエーションでこのWEBサイトを閲覧するのか。仕事中、昼休み、休日に、通勤時間に。一人でいるとき、友人といるとき、家族で。○○を探しているとき、○○の情報を知りたいとき。想定できる状況を設定します。
●Where
ターゲットがどこで、どんなデバイスを使ってWEBサイトを閲覧するのか。例えば、会社や自宅のパソコンを使うのか、通勤電車の中でスマートフォンを使うかでは、デザインの仕様が異なってきます。可能性の高いパターンを想定する必要があります。
●How
ターゲットがどうやってこのWEBサイトにたどり着いたのか。その経路を想定します。検索したら上位に出てきたから、広告が目に付いたから、話題になっていたから、など、集客経路が想定できれば、WEBサイト成功に近づきます。

コンセプトを可視化し、それを共有することで初めて、ゴールに向けた正しい道筋が見えてきます。

ユーザーにとってのニーズを考える


まずは自社が取り扱っている商品やサービスなどのニーズを考えましょう。

Webサイトを作成する際のよくある間違いとして「自社が発信したい情報は何か」という点に重心をおいて考えられるケースがあります。Webサイトで効果的な発信を行うためには、まず「ユーザーのニーズについて考える必要がある」という前提を持っておくことが大切です。つまり、Webサイトの発信は、ユーザーニーズのうえに成り立つものであるということです。

また、商品やサービスのニーズを掴むために有効なのは、競合のWebサイトを分析することです。
調査は「Webサイトでの発信が上手くいってる競合」を中心に行っていきましょう。競合がどのようなコンセプトをもとに発信を行っているのかを抜き出し、リスト化して自社で検討しているコンセプトと比較してみるのも効果的です。

自社の雰囲気を考える

自社の雰囲気を考えることも大切です。ここで言う雰囲気とは、自社の持つ特徴や強みを指しています。デザインの方向性は競合と多少似ていても問題ないですが、雰囲気まで同じにしてしまうとただのコピーコンテンツになりかねません。差別化を狙うためにも、自社オリジナルの特徴や強みを活かしていきましょう。

まとめ

本記事では、「デザインの方向性を設定することの重要性」「Webサイトのデザインの考え方」などを紹介してきました。

Webサイトで成果を得られるかどうかは、デザインの方向性が大きく影響するため、基本的なルールや考え方などを押さえ、柔軟な意思決定を進めていくことが非常に重要になります。

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