【Chrome、Safari、Edge】ブラウザ、どれを使うべき?WEB制作者がPC・スマホでの各おすすめブラウザを解説
突然ですが、あなたが主に使用している「ブラウザ」ってなんですか?
Google Chrome、Safari、Edge、それ以外?
スマホのブラウザアプリでしょうか。
「そもそもブラウザって何よ」という方ももちろんいらっしゃるでしょう。
その中には、ひとつのブラウザをずっと気に入って使っている、という方もいれば、デバイスにはじめからインストールされていたからなんとなく使い続けている、という方もいるかと思います。
というわけで今回は、WEB制作者の視点から見たPC・スマートフォンの各ブラウザについて、おすすめ情報も含めて徹底解説していきます!
ブラウザってなに?
まずは、WEB初心者の方にブラウザとはなんぞやというところから。
ブラウザというのは、インターネット上のホームページを閲覧するためのソフトのこと。あなたが今このブログ記事にたどり着いているのなら、なにかしらのブラウザソフトを使っている状態のはずです。
知名度の高いおもなブラウザはGoogle Chrome、Safari、Edge、Internet Explorerなど。
どれかひとつは必ず見聞きしたことがありますよね。
さて、「ブラウザとは」がわかったら、次の段階へいきましょう。
ブラウザのシェアランキング
ここで皆さんにお見せするのは、ブラウザのシェアランキングです。
日本と世界、それぞれのブラウザのシェアをランキング形式でまとめたデータが以下になります。
日本
【1位】Chrome 44.7%
【2位】Safari 36.35%
【3位】Edge 7.94%
【4位】IE 3.32%
【5位】Firefox 3.28%
【6位】Samsung Internet 1.43%
【7位】Android 0.75%
【8位】Opera 0.49%
【9位】Edge Legacy 0.38%
【10位】Other 1.37%
世界
【1位】Chrome 64.19%
【2位】Safari 19.03%
【3位】Firefox 3.68%
【4位】Edge 3.45%
【5位】Samsung Internet 3.27%
【6位】Opera 2.13%
【7位】UC Browser 1.36%
【8位】IE 0.73%
【9位】Android 0.45%
【10位】Other 1.7%
(2021年3月のデータ)
データ引用元:https://gs.statcounter.com/
皆さんはこのランキングを見て、何を思いましたか?
まずは、Google Chromeのシェアが日本・世界ともにダントツの1位であることに驚いたのではないでしょうか。ほとんどのAndroidのスマートフォンにも初期インストールされているGoogle Chromeは、ブラウザ界の王者です。
2位はSafariですが、日本でのシェアが世界よりも高いのは、Safariが初期インストールされているiphoneのユーザーが世界に比べて多いからだと考えられます。(世界のiphoneシェアは22%程度なのに対し、日本は65%ほどのシェア率)
3位と4位では、日本は世界と異なっていますね。
日本では、Windows OSを搭載したPCが一般企業で多く使用されていることから、初期インストールされているEdgeを使う機会が多いことが理由に挙げられます。Internet Exprolarのシェアが多いのもそのためで、Windows XPのサポート終了時に騒がれたように、企業においては古いPCを長年使用しているユーザーが多いのが日本の特徴といえるでしょう。
ちなみに、日本にだけ9位にEdge Legacyというブラウザがランクインしていますが、これはWindows 10 PCの規定ブラウザだったためだと思われます。Edge Legacyは2021年3月9日にサポートを終了しているため、今も使っている人は更新プログラムを利用して新しいEdgeをインストールしましょう。
古いブラウザを使い続けるのはNG
上記のシェアランキングを見ていただいた上で、まず皆さんにお伝えしたいのが「古いブラウザはもう使わないで!」ということ。どうしてもこのブラウザに慣れているから…と思う方も多いかもしれませんが、Internet ExplorerやEdge Legacyなどの古いブラウザというのは使いやすさよりも使っているデメリットの方が大きいのです。
古いブラウザを使うデメリット
セキュリティが甘い
古いブラウザというのは、ネット上に溢れる、ウイルスに感染させる悪質なページへのセキュリティが甘くなっています。日々更新されて新しくなっていくラスボスのようなウイルスに、いつまでも「おなべのフタ」で防御しようとしているようなものです。
最新のブラウザでは、危険なページを察知して知らせてくれたりするブロック機能がついています。
ホームページが正しく表示されない、快適な閲覧ができない
ホームページ業界の技術は日々進歩しており、古いブラウザでは表示されないプログラムがあったり、古いブラウザに対応しておらず表示が崩れてしまったりします。
ホームページ制作を行う企業には対応ブラウザの範囲がある場合がほとんどのため、あまりにも古いIEなどを使用していると「せっかく会社のホームページを作ったのに対応していなくて自分では見れない」なんていう悲しい状況に陥ることも。
そもそも生み出した企業が「使わないで」と注意喚起している
ここでいう「企業」はInternet Explorerを生み出したマイクロソフトのことですが、なんとIEについてはマイクロソフトが公式に「危険だからやめて」と注意喚起しています。
マイクロソフトは「IEを使い続けることによって技術的負債をもたらす」と発信しており、この技術的負債とは「ブラウザを新しいものに変えるメリットのほうが、IEを使いつづけるメリットを上回る」という意味なんだそう。
ほら、IEを使っている方もブラウザを変えたくなりましたよね?
それでは、おすすめブラウザをご紹介します。
おすすめは圧倒的にGoogle Chrome
筆者のおすすめは、圧倒的シェアを誇るGoogle Chromeです。
「なんだよ結局1位がいいのかよ」と思ったそこのあなた!
Google Chromeは「良いものだから1位になれた」んです。
Chromeが誇るのはその読み込みの速さと、アプリや拡張機能の充実さ、そして天下のGoogleが提供する数々のツールとの融合性。
WEB制作者の多くは、Google Chromeをメインで使用しています。
WEBに浸りっきりな人たちが選ぶブラウザなんだから、良さそうだなーって思いません?
WEB制作者が使っていることが多いということは、ホームページが完璧に閲覧できる確率が最も高いのがGoogle Chromeだということ。多くのWEB制作者が、「世界で最もシェアの高いGoogle Chromeで快適に閲覧できること」を最低限の課題としてホームページ制作を行うからです。反対にシェア率の低いブラウザは、新しいプログラムに対応していないため、「そもそも対応する必要がないもの」とされ、動作テストすらも行わないことが多いです。
初期インストールされてるブラウザで十分、と思っているあなたも、ぜひ1度Chromeをインストールしてみてください。
スマホでのブラウザアプリ
さて、ここまでの記事ではおもにPCでのブラウザについてお話をしてきましたが、プライベートでも仕事でも触る機会の多いスマートフォンでのブラウザアプリはみなさんどうされていますか?
先ほどのブラウザシェアランキングはすべてのデバイスでの順位でしたが、スマートフォンでの順位も見てみましょう。
日本
【1位】Safari 61.96%
【2位】Google Chrome 32.42%
【3位】Samsung Internet 2.96%
【4位】UC Browser 0.67%
【5位】Android 0.62%
世界
【1位】Google Chrome 63.04%
【2位】Safari 24.85%
【3位】Samsung Internet 6.04%
【4位】UC Browser 2.43%
【5位】Opera 1.84%
(2021年3月のデータ)
データ引用元:https://gs.statcounter.com/
驚くことに、日本のスマホブラウザではSafariがダントツ多く使われていることがわかりました。やはりiPhoneのシェア率おそるべし、というところですね。特に気にせずに初期インストールのSafariをそのまま使う方が多いようです。
世界では1位のGoogle chromeが日本では2位になっています。
また、3位のSamsung InternetはSamsungが発売しているGalaxyスマホに初期導入されているもの。iPhoneのApp Storeでは入手できないので、Galaxyを購入したか、Androidの方がストアからインストールしていることになります。
日本でも世界でも4位に入っているUCブラウザは、中国の企業アリババの傘下にあるUCWebという会社が提供しているブラウザです。世界でのシェアが日本より2%近く多いのは、中国などでのシェアの伸びが高いのでしょう。
スマホで活躍する高機能ブラウザアプリ
ちなみに、スマホではPCで活躍するブラウザソフトの他にも、スマホでのホームページ閲覧に特化したアプリがたくさん出ています。
スマホでは、いわゆる「広告ブロック」や「プライバシー保護などのセキュリティ」が強く求められるため、無料ブラウザアプリだけでなくその機能を求めて有料ブラウザアプリを使用している方もいます。
【人気のブラウザアプリ】
Firefox Focus
広告やトラッキングのブロックに長けており、速度も速いことで知られるため、「おすすめブラウザ」で検索をかけると必ずランクインしてくるのがFirefox Focus。
広告をブロックすることで余計な画像等を読み込まないために速い、という理にかなったアプリです。
Dolphin Browser(ドルフィンブラウザ)
筆者も以前使用していたのがこのDolphin Browser。
フリック操作でブックマークや閲覧履歴を呼び出すことができたり、指で描いたジェスチャを登録することでショートカットを作れたり…と一旦慣れてしまうとなかなかその便利な操作感から他のアプリに変えることができないくらい快適です。
また、筆者は使った経験はありませんが、音声入力機能が優秀だという理由で使い続ける方もいるんだそう。
Brave
速度、広告ブロック、トラッキングブロックとプライバシー保護に長けたブラウザアプリ。「ChromeやSafariよりも高速でサイト閲覧できる」と話題の新しいアプリです。ユーザーのプライバシーを重要視しており、セキュリティが強固であることから選ばれています。PCでも使用できるので、スマホとPCのブラウザを合わせて使いたいという方にもオススメです。
Web制作者としては、デベロッパーツールなどGoogle Chromeの必要な機能がほぼ使えるらしいということでBraveをお試ししてみたいなと思っています。
まとめ
さて、今回はブラウザについてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
みなさんが普段使っているアプリにもし満足されていなかったら、ぜひ今回ご紹介したものをお試ししてみてくださいね!
ちなみに、企業やお店のWEB担当者さんはPCにはChromeを入れることをおすすめしていますよ!
便利なものが溢れている時代では、どれを使って良いか迷って結局初期インストールのものでいいや!となってしまいがちですが、たまに新しいブラウザを試してみると新たな体験ができて意外と「もう他のものは使えない!」となってしまったり、なんてこともありますので、ぜひぜひみなさん、快適なWEBブラウジングを求めて新規開拓しましょう!