【売れるデザイン】ECサイト・オンラインストアの参考デザイン10選!
ECサイト、オンラインストアで商品を販売するためには、見やすさ・操作のしやすさなど、実店舗での販売とは異なる部分に気をつける必要があります。
なかでも大切なのはECサイト全体の「デザイン性」。
商品の良さ・ブランドイメージをより強く伝えるためにECサイトにおけるデザイン性はとても重要なポイントになります。
ECサイトのデザインにおいて気をつけるべきポイントは、単純に「おしゃれなデザイン」だからといって購入に直結するわけではないということ。
購入に至るためには、ユーザーが必要とする情報への辿り着きやすさ、回遊のしやすさなど、ホームページを作成するときと同じかそれ以上のユーザビリティに気を遣う必要があります。
今回は、「売れるデザイン」と題して、ブランディングイメージを伝えるデザイン性とユーザービリティを両立した、参考サイト10選をご紹介します。
ECサイト・オンラインショップの開設やリニューアルをお考えの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
GREEN SPOON(食品/冷凍惣菜)
躍動的な野菜たちが特徴的な動画が迎えてくれるオンラインストア。
SNSなどでも積極的に情報発信をしている商品ですが、ECサイトでも「野菜がたくさん摂れる」というイメージをメインに押し出し、かわいらしいパッケージデザインを見せることでブランドイメージを確立しています。
どのようなメニュー(商品)がどのくらいの種類用意されているのかという基本的な情報が見やすいのはもちろん、届いたあとどのように調理すればよいのか、温めたあとの商品画像や動画など、ユーザーの「欲しい情報」を順番に教えていく導線ができていて、LPとしてもとても優秀なホームページです。
また、FAQページには「はじめてガイド」という情報をもっとしっかり知りたい方のために案内パンフレットのようなページも用意されており、初めての商品購入を検討しているユーザーの背中をそっと後押しする工夫もされています。
とまりのつけもの(食品/らっきょう・漬物)
らっきょう・漬物という本来であればターゲットの年齢層が高めになりやすい商品を、ポップながらに老舗感漂うデザインで若い世代にもアプローチしているECサイト。
オンラインストア全体のデザインだけでなく、商品画像として並ぶパッケージデザインにも深いこだわりを感じます。ザ・漬物という渋めのデザインからジャムのようなかわいらしい見た目のらっきょうまで揃えることで、ユーザーにとって日常遣い+ギフトとしての使い道を提案しています。
筆者もこのオンラインショップに出会うまで「らっきょう」といえば「おばあちゃんが壺漬けしているもの」みたいなイメージでしたが、こんなにかわいいギフトになるなんて!とらっきょうの新たな可能性を感じました。
お試しサイズの「ちょい食べ」やファンのためのグッズまで用意されていることから、初めての方から常連さんまで魅了するブランドとなっているのではないでしょうか。
現在の社長さんは3代目ということで、老舗の漬物屋さんが思い切ったリブランディングされた結果の成功例といえますね。
STOCK(食品/コーヒー・スパイス他)
佐賀にあるSTOCKというお店が開いているオンラインショップ。
コーヒー、お茶・紅茶、スパイス、調味料・ジャムなど様々なこだわりの商品が並びます。
線画や写真が動くアニメーションがかわいらしいデザイン。オーナーさんのこだわりが伝えるテキストと共に整然と並ぶ商品画像も見やすく、カラフルなスパイスセットや種類豊富なコーヒーのパッケージは見る人のワクワク感を唆ります。
TOPページ下部のスライダーで、ランダムな商品に出会えるようになっているのもいいですね。
「いいものと出会わせてくれる」という期待感を膨らませるECサイトになっています。
UETE(植物/家庭菜園キット)
都心でも家庭菜園を叶えられる、プランターと野菜の苗がセットになった商品を販売するUETEさん。
タキイ種苗株式会社さんが運営するブランドサイトのひとつで、ターゲット層を絞ったブランディングが全面に活きているECサイトです。
TOPを中心に写真のクオリティや色味が素晴らしく、デザインのカラーリングとも絶妙にマッチしていて「家庭菜園=カッコイイ」という若い層へ向けたイメージ戦略が熱く伝わってきます。
今売れている商品がすぐにわかったり、「看板商品を見る」というバナーからスターターセットの一覧に飛ぶことができたりとユーザービリティももちろんばっちり。
商品の購入を検討している方や購入された方向けに、「HOW TO GROW」というコラムで上手な育て方を紹介しているのもユーザーへの安心感となり、親切でかつSEO対策にもなることで一石二鳥の効果を持っています。
SOGA FARM(食品/野菜・加工品)
「越冬トマト」という代表的商品のイメージを一目で伝える、雪の上に置かれたトマトのメインビジュアル。トマトの販売を行うのは1年に2週間のみというECサイトは、シンプルながらその貴重さや儚さが漂うデザインとなっています。
通年販売されているトマトジュースやケチャップの商品画像も美しく、高級感がありますね。
「自分へのご褒美」や「大切な人への贈り物」として毎年販売を楽しみにされている方もいらっしゃるんだろうな、と感じるECサイトデザインです。
AIOI UNIBIO(食品/みりん・日本酒他)
明治5年創業の相生ユニビオ株式会社さんが手がけるみりん・日本酒・ウイスキーなどのオンラインショップ。
秀英ゴシックや砧など、フォントがとてもいい味を出していて、「麹」というみりんや日本酒の醸造にかかせない「和」の色を引き立てています。
普段使いしたい「いいもの」を扱うオンラインストア、というブランディングを表現しているなと感じます。
曲線を用いたデザインがかわいらしく、どのページもつい下までスクロールしたくなります。ECサイトに置いて「もっと見たいな」と思わせることはとても大切な要素だと思いますが、なかなか実現が難しいのが現実。
ブランディングやターゲティングを緻密に設定し、それを制作するディレクター・ライター・デザイナー側が全員120%表現できたからこそ、ここまで興味を惹くオンラインストアが出来上がったのではないかと感じます。
制作側の人間としてもぜひ見習いたいECデザインです。
田中屋(生活雑貨)
こちらは珍しい「温泉」を取り扱うオンラインショップ。
アクセスすると、「のめる!たべれる!はいれる!」というキャッチーなコピーが目に飛び込んできます。
インパクト抜群の田中屋さんのECサイトでは、温泉にまつわるグッズ(宿泊券から入浴剤など)が並んでいます。田中屋さんの本業は那須塩原にある温泉旅館。
オンラインのショップをきっかけに、実際に旅館を訪れたくなる方もいるのではないでしょうか。
STAFUL(生活雑貨)
シンプルにまとめながらも商品情報がすっきりと見やすいのが特徴のECサイト。
扱う商品の種類が多いと雑多になってしまいがちですが、商品写真の見せ方がとても美しいです。
「なにかいいものないかな」と漠然とした購入意欲を持った人にも新たな雑貨との出会いがありそうな期待感を持てるオンラインショップとなっています。
クランド(酒類)
450種類を超えるお酒を取り扱うお酒専門ECサイト「クランド」さん。
全国の様々な酒造とコラボしたオリジナル商品を販売していて、「ここでしか出会えないお酒」がたくさんあるのがポイント。
届くまで中身がわからない「酒ガチャ」という企画が人気で、サイト内のバナーやSNSの広告などで情報発信されています。
細部まで目を配った商品画像のデザインが色とりどりのお酒を引き立たせ、訪れた人が「えらぶ楽しさ」を感じられるデザインとなっています。
辰屋(食品/精肉)
神戸牛専門店として日常のご褒美やギフトを販売する「辰屋」さん。
各商品についているひとことコメントがわかりやすく、「どれを選んでいいか迷ってしまう」という方の気持ちを一押ししてくれます。
神戸牛そのままを自宅用やギフト用に購入できるだけではなく、カタログギフトやイベント用景品などの企画商品もあり、「かゆいところに手が届くお肉屋さん」という印象です。
シンプルで見やすくすっきりとしたデザインですが、お肉を焼く動画が出迎えてくれるなど、購買意欲を増幅させる工夫が施されています。
まとめ
さて、様々なジャンルのECサイトデザインをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
いろんなサービスがあり、自分で簡単に作ることもできるECサイトですが、実はデザインや導線をしっかりと作り込めば、こんなにも商品やオンラインストア自体の魅力を伝えられるツールになるんです。
ECサイトにとってデザインは「売れるかどうか」を決める最重要ポイントといっても過言ではありません。
これからECサイトを開設・リニューアルされる方の参考になれば幸いです。
ちなみに、熊本市では「令和5年度EC補助金」というものが実施されています。現在申請受付中ですので、熊本市でビジネスをされている方はぜひこちらもあわせてご覧ください。